鈴林です。
相棒を順番に観ていて、とうとうこの順番がやってきた。
相棒9の9話の次がこれってのはわかってたから、この映画を観ることにしたんだけど…正解だった!
配信マジでありがてぇ~~~~!!
TELASAだと2023年の10月末くらいに終わるらしいんだけど、本当なの…?
永遠に配信してくれないだろうか。
相棒 -劇場版Ⅱ- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜
警視庁の偉いおじさん達が人質に取られるスタート
警視庁のトップであろうおじさん達が一堂に会している時に、八重樫哲也がやってきてそのおじさん達を人質に取ってしまうところからスタートするこの映画。
船での事件も描かれてからのこの人質事件。
スケールがデカい。
船の爆発、CGじゃなくてガチだろうなってこともわかるしとにかくスケールがデカい。
ありがたい!!
どの企業にもあんな感じのおじさん達がいると思うんだけど、そのおじさん達を人質に取ることで始まるのがもう「映画だ!!!」って感じがする。
みんな警察だとわかってはいても、あの年齢であれくらいの立場で上がっちゃうともう強くないんだろうな…と思うよね。
1対1とかだったらまだ戦えたかもしれないけど、銃を持った相手に対してはどうすることもできないものだよ。
芹沢さんの「もう~~」みたいなセリフでいるのがバレちゃうのホント面白いw
数少ないほのぼのシーン
相棒9の9話の続きだけあって、序盤の警視庁はほのぼのしてる。
右京さんは神戸さんと一緒に花の里行くために待ってて、
捜査一課はなんか…祝い? のためにパーティー気分。
神戸さんと大河内さんは剣道のお稽古。
大河内さんの「監察官に友達がいるわけないだろう」のセリフも聞けるし、
神戸さんと大河内さんの貴重なシャワーシーンもあるw
大河内さんからワインもらうところで、そのほのぼのシーンも終わるんだけどね…。
俺のせいでも君のせいでもない
八重樫哲也が死ぬことが無ければ、もっと真相がわかるのが早かっただろうけどそれをされると困るから…八重樫は殺されたんだよね。
磯村栄吾と朝比奈圭子は婚約者で同じ公安で働いてたって…もうそれが危ういと思ってしまった。
同じ職場の人たちに「こいつら結婚控えてるのか」と思われながら、公安の仕事するのってなんか…ドキドキしちゃう!
朝比奈圭子にとって、婚約者を失ってからの時間はずっとつらかったはず。
自分のせいで婚約者を殺したと考えたこともあるだろうし、1人突入してしまった同期の八重樫のことを恨んだ日だってあるはずだ。
でもそんなことを考えてしまう自分も憎んだりしてしまったことだろう。
だから八重樫から「磯村が死んだのは、俺のせいでも君のせいでもない。他にいる」と言われた時、憎む対象ができて助かっただろう。
そりゃあのめり込むわ。
八重樫は警察の外から、朝比奈は警察内部から調べを進めていって「影の管理官」の存在に気づき招待を探るまでに至ったんだよね。
無理なこともしたけど、本当にたどり着くことができるなんてものすごい執念だ。
警察幹部12人全員に告発文を送りつけているのもすごい。
一応? 正しいルートも使っているところが良いと思う。
だからこそ右京さんも朝比奈圭子に対して「あなたに任せます」って言ったんだろうな。
特命係に捜査権も逮捕権も無いけれども、朝比奈圭子を捜査一課に売ることもせず朝比奈自身に任せたのは…「やることはやった」からなのかしら。
それとも右京さんなりの温情?
正直…朝比奈圭子には長谷川宗男を撃ち殺して欲しいと毎回思ってしまう。

いけ! 撃て!
成功させろ!!
と映画を観る度に思う。
でも(当たり前だが)毎回神戸さんが射線上に入って撃てないようにするから、射撃はうまくいかない。
大河内さんが録音をくれたのも、朝比奈圭子の心情を理解できずに影の管理官を教えてしまったことへの贖罪なのかしら。
仲良しセーリング部
この映画を観た記憶はあるのであの靴のリズムを「モールス信号だ!」ってのはわかったけど、
未だにモールス信号を覚えてないんだよね。
使えるようになったら人生楽しそうとは思うんだけど。
右京さんと神戸さん・捜査一課トリオが船に近寄っていって事情聴取してる時のセーリング部…
見た目が完全にヤクザ!!!w
サングラスや服装から見て完全にヤクザなのがじわじわ面白い。
色々とわざとだとは思うんだけど、しかし面白い。
なんだかんだ大学時代の~、とか警察学校の~、とか若い頃の人間関係を引っ張りがちなのは
大人になったら損得無しの友情を作りづらいからなのかな。
実際に撃ったのは長谷川自身なのは、残りの2人は理解しているもののそうさせると「まずい」のはわかっているから
鈴木部長は自ら「私です」と言うことにしたんだろう。
結局セーリング部の奴らが罰受けないのめっちゃ悔しい。
殺されるならお前にだと思っていた
警察庁からの人事刷新案が映る度に一時停止して見てたけど、みんな見事に天下り先だったり地方に飛ばされてた。
内村刑事部長は広島県の刑事部長にって書いてあった。
そしてその中で三宅部長だけは懲戒解雇…。
懲戒解雇だと退職金もめちゃくちゃ減っちゃうんだろうなぁ…。
ノンキャリアから這い上がった人らしいけど、立場が上がったことでしっかりと悪いことしてるのが悲しかった。
裏金作りとか事故のもみ消しとかしっかり悪いことしてるやん。
でもきっとあの場にいた全員似たようなことはしているんだろう。
三宅部長が「私だけじゃないはずだ!」って追いすがる気持ちもわかる。
そこに小野田官房長の「自業自得でしょ」はキツかっただろうな。
この「自業自得」が小野田官房長自身にも返ってくる結果になるのがまた悲しかった。
描かれてないけど、三宅貞夫はずっと警視庁に勤めてきて色々大変だったこともあったけど頑張って働いてきたはずだ。
それを「ノンキャリアだから」という理由で、他の人もみんなやっている悪いことを今更あげ連ねられて「責任を」とか言われて…相当悔しかったんだろう。
右京さんの言葉で言う「もう警察官ではなかった」んだろうな。
全てどうでもよくなってしまうくらいに小野田官房長を憎んでしまい、ナイフで刺す結果になってしまった。
右京さんにとって小野田官房長は敵でもあり味方…でもあり、難しい立場だった。
付き合いは長いけれども、お互いにお互いを利用し合う戦友…は言い過ぎかもしれないけどそんな関係だった。
小野田官房長が殺される直前も「またこうやって小野田公顕の思い通りになってしまうなんて…!」という展開だったのに、刺されちゃうんだもん……。
小野田官房長の「殺されるなら、お前に殺されるんだと思っていた」がマジで悲しい。
過去の事件のことを、小野田さんもずーーーっと気にされていたのかな…とか考えてしまう。
そして小野田官房長の警察葬儀の後であっても、右京さんは自分の考えを通す。
小野田官房長の死は悲しいけれども、死んでいった人の気持ちに沿うように…ではなく
右京さんらしい考えのもと「正義」を貫くために進むのが右京さんらしい。
「小野田官房長の考えとは違いますよ?」って言ってくれる神戸さんも優しいと思うわ。
三宅貞夫に長谷川たちのことを告発させて、彼らを罪に問おうとするその気概…さすが右京さんだ。
音楽も良いし何もかも良い
朝比奈が銃を構える時に流れるあの音楽。
あれが流れると「これは…ハッピーエンドにはならん…」と判断してしまうんだけど、でもとても好き。
EDの音楽も、相棒らしい音楽が続くから「相棒 響」行ってみたくなるなぁ…と思える。
本編と全然関係ないけど、八重樫が船で殺されそうになっているシーンを見て、
最後まで抵抗した方が…良いな…って強く思ってしまう。
相棒の過去放送を見る方法はココ↓からどうぞ!
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