鈴林です。
面白かった…!
この頃もまだ時効は存在しているのか。
死刑になったけど、違うかもしれない…と思いながらずっとずっと生活するのはどれだけつらいんだろうか。
想像がつかない
相棒6 最終回「黙示録」
獄中死した死刑囚
品川母娘放火殺人事件の犯人として捕まり死刑囚になった錦貴文が獄中で病死してから始まった事件…というかわかっていく真相。
すごい回だった。
法も警察も完璧なものなどなく、死を受け入れさせるために行った神父さまでさえも迷わせてしまうことになった事件。
みんな「冤罪だったのかもしれない」と思いながらも、実際は再審請求が棄却されてしまうし…。
もっとどうにかならなかったんだろうか。
錦貴文が死んで、初めて犯人がわかるというのも悲しい。
歴代法務大臣に引き継がれてきた極秘時効
法務省も錦貴文が真犯人ではないかもしれないことを勘づいていたのか。
なのにどうして再審請求を棄却したんだろう。
錦貴文を犯人にしなかったら、誰が真犯人かわからず責められてしまうからだろうか。
国の威信を大事にした結果、再審請求を認めないことになったのかな。
橘ゆり江さんにとっても錦貴文は心残りな存在だったんだろう。
再捜査を命じることもできず、かといって死刑執行をすることもできない。
獄中で自然死してくれないかと願うことしかできない。
「死刑執行命令書に遅滞なくサインしなければならないが、錦貴文に関してはそれに含まれない」
だったかな…。
そこまで名指ししているのに、冤罪の可能性があったのにどうしてもう一度調べもせずに捕まえたままだったのか。
放火犯は火が怖くなる
真犯人って殺された女の子の恋人だった飯田かよ…。
自分の恋人を殺しておいて、遺族のお父さんと一緒に再審請求を求めて「戦っていた」って…遺族を馬鹿にし過ぎじゃないか。
もう遅くて何もかも悲しい。
錦貴文は犯してもいない罪による死を受け入れた。
神父様から「イエス・キリストも犯していない罪により死ぬこととなったのだから」的なことを言って。
それで錦貴文は再審請求に向けて戦うこともやめたというのに、飯田は定職につかないでのうのうと暮らしていたというわけか。
放火犯が火を怖くなるってのは知らなかった。
自分で火をつけたのに火が怖いなんてことあるんだな。
黒木警部補が盗まれた紙幣を売る奴がいるんじゃないかと思い古物商管轄の方に移っていたなんて。
黒木警部補も緑川検事も、飯田に出頭する機会を与えようとしていたのに飯田は更に罪を重ねた。
もう緑川検事の時になると刺すことに手慣れているようにすら見える。
とても身勝手な理由で2人を殺し、受け入れないままに25年を過ごしたなんて…なんという奴だ。
三雲判事にとっての黙示録
三雲判事は錦貴文のことを無罪だと思っていたんだ。
でも多数決で決まってしまうもんね…。
しかし死刑にしたことは間違いないとして、ずっと判決文を持っていたんだ。
錦さんからしてみれば、理由がどうであろうと三雲判事たちが錦貴文さんを死刑にしたことは変わらない。
でも自分と同じように苦しんでいてくれたのであれば、少し気持ちも安らぐ…よね。
錦さんの中で三雲判事のことをもうほとんど許しているような気さえするけど、もう本人たちにしかわからないところかもしれない。
真犯人がわかったけれども、錦貴文さんが亡くなってしまった後になっては後味が悪い事件だ。
でも三雲判事が抱える重荷が少し軽くなったのは…良かったかな?
命の値段をまける
錦貴文さんは無罪でありながら19年も獄中にいて、病死してしまったのに遺族に払われるお金は900万円だけだなんて…そんなのおかしいよ。
ひどすぎることだ。
そもそも錦貴文さんは無罪だったのに、乏しい証拠で有罪とした警察も検察も裁判所ももっとお金を出しても良くない!?
死刑を執行する前だったとはいえ、もっとどうにかなって欲しいものだ。
内村刑事部長が会見をするのではなく、中園参事官にお鉢が回ってしまうのは…笑ってしまったw
「もっと適した人がいる」じゃないんだよ!w
かわいそうに…w
「黒木警部補の無念さはわかってあげてください」という話の内容とは少し噛み合っていないことで泣いて見せたことで、きっと世論も動いたことだろう。
小野田官房長の言う通り、内村刑事部長は悪人面すぎるからね。
しかし…もっと錦貴文さんへの謝罪の気持ちと敬意をお金で示してあげて欲しいわ。
900万円は安いよ。
杉下右京の正義は暴走する
三雲判事が記者の田部井さんに裁判員の赤川さんの出る時間なんかを教えたことがきっかけで、田部井さんは赤川さんを殺してしまった。
その事件についての自白を、今取ったのか…結局証拠を掴めなかったのかと思った。
右京さんが「自分の罪は自分で裁いてください」と言ったから三雲判事は辞める…のではないのか。
飯田の家に入る際の捜索令状を取る際に「あなたの覚悟を見せてください」って言ってお願いしていたけど…あれは違法捜査だったのか。
あの時点で飯田が犯人だと示すものは無かった。
家にあるだろう、そこにしかない…と思われたからこそ家に踏み入ったんだろうけど、あれってイチかバチかだったんだ。
小野田官房長が言う「杉下の正義は暴走する」の意味もわかる。
亀山さんに違法捜査であることを告げずに、正式に許可を取ったような顔をしているのはズルい。
というか三雲判事に責任を取らせて、過去の罪を告白させて…右京さんは何の責任も負っていないのは確かに…ズルい。
でも亀山さんの言うように今回の右京さんの動きによって、三雲判事の心が軽くなったであろうことも確かだ。
正義を執行するのにはそれ相応の証拠や覚悟がいるものだけど、違法捜査によって得られたものは正義なのだろうか。
亀山さんがラスト明るく振る舞っているのは、忘れようとしている…とか?
画像引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/aibou_06/contents/story/0019/
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