鈴林です。
始まってからすぐに犯人もわかるし、サクサクと解決するいつもの展開かと思ったけどそうではなかった。
こういう話ができるのも相棒の特徴じゃないかしら。
普通の刑事ドラマではこういう展開はできない。
相棒7 12話「逃亡者」
謝罪もせず母国に逃げ帰るなんて許さない
日本が犯罪人引渡条約を結んでいるのは、韓国とアメリカだけなんだ。
2022年に検索してもそれだけっぽいから、相棒が放送した当時から増えてはいないらしい。
綾香さんを殺す意図は無かったとはいえ、殺してしまったマルコ・井上は母国のルベルタに帰国してしまった。
そのために綾香さんを殺した犯人を捕まえて罰することはできず、綾香さんのお母さんと綾香さんの恋人だった志茂川さんはつらい思いをすることになってしまった。
週刊誌がマルコの居所を突き止めて報道したことで、志茂川さんと左刑事がルベルタに飛ぶことになり…そしてマルコと恋人だったエリさんもルベルタに向かうことになったというわけか。
犯罪人引渡条約を結んでいないというだけで、犯罪を犯した奴のことを罰することもできず日本に戻すこともできないのがもどかしい。
でも確かに自分の国の人間をみすみす外国人に引き渡す理由が無いのも理解はできる。
でも被害者遺族はそれで満足なんてできない。
我慢もできない。
ルベルタに渡った志茂川さんの気持ちはとてもわかるし、行動力溢れる行動に感動すら覚える。
左刑事のしたことも正しいことではないけども、罪を償わせようと行ったことは理解できる。
右京さんの言うように、卑怯な人間のために人生をつらいものにする必要もないし苦労をする必要もない。
人を殺しておきながら母国の実家に帰り、普通に生活をしようとしたマルコが全て悪かった話なんだ…よな。
何が正しいことなのか
人を殺したら罰せられることは当然のことだと思っていたけど、それが地球規模になると正しいとは何なのかがわからなくなってしまうものなんだな。
人殺しは確かに罪だけど、母国に逃げ帰ることで何の罪にも問われず済まされてしまうこともある。
でも罪に問われなかったからと言って許されるわけでもなく、被害者遺族自らが犯人に罰を与えに行くことだってある。
本来はそうさせないために第三者が割って入っているだろうに、機能しなくなったことで復讐できるようになってしまうなんて…難しい問題だ。
韓国とアメリカでしか犯罪人引渡条約を結んで無いんだもんなぁ…。
日本人を守る行動、と言えば聞こえはいいけど、だからといって許される範疇はどこまでなんだろうか。
左刑事は特命係には来ない
今回も「もしかして左刑事は特命係に入る!?」と思った人はいたんじゃないだろうか。
伊丹さん達からは嫌われて、そして1人ルベルタに向かってしまう無鉄砲さ。
あの流れからいって、勝手に行動したことから特命係に飛ばされそうになるけど…そうはならなかった。
左刑事も新しい相棒には選ばれなかった? というようなラストになるんだよね。
相棒もこういう「匂わせ」的なことやってたんだな。
画像引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/aibou_07/contents/story/0012/index.html
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