鈴林です。
久しぶりに相棒再放送を録画して観たわ。相棒20周年に向けて、再放送が始まる前に色んな人の話もあるっていうから録画した。
この回は麻木久仁子さんが好きな回なんだ。
この頃はもう亀山さんはサルウィンに飛んでしまっている時期なのかな?
警視庁すら一度も映らずに終わった。珍しい回だと思う。面白かった…。泣いた。
相棒7 15話「密愛」
キャテリーヌはどうしてジュリアンを殺したのか
キャテリーヌ → 悦子さん
ジュリアン → 榊敏郎さん
ということで右京さんと悦子さんの会話が進んでいく。
面白かった…。泣いた。久々に相棒観るからって泣かないよな、と思ったけどまんまと泣いた。
やはり面白い。さすが相棒だ。
15話始まってすぐ、悦子さんが人を殺しているのが映って
犯人この人か~。こういう感じで進む話なんだ。
と思った。でも何も知らずに観るのと、事情を知ってから観るのではあのシーンの印象が違い過ぎる。
悦子さんがどうして右京さんを呼んだのか、意味がわからなかった。
大学での教え子だからって、警察にいることも知っているようだったし右京さんを殺人現場に呼ぶ理由がわからない。
https://www.tv-asahi.co.jp/aibou_07/contents/story/0015/index.html
捕まりたくないはずなのに、現場も見せるし事件について色々と話もしてくれるしで全然わからなかった。
完全犯罪を目指すために…にしてはハードルが高すぎるし、悦子さんは右京さんを甘く見ているわけでもない。
右京さんが「猿を訓練して密室を!」「リスが好きな食べ物をドアに…!」とかトンデモ発言したり、必死に推理しているのを見て「かわいい子」とか言ってるから、右京さんに憎しみを抱いている様子も無い。
https://www.tv-asahi.co.jp/aibou_07/contents/story/0015/index.html
右京さんは悦子さんに呼ばれた時から、挑戦状をもらったと思っていたんだろうな。
行く前に悦子さんの周りで起こった事件とか調べられそうな…気もするし。
行って初めて知ったにしても、2日間で情報をたくさん集めたはずだ。
右京さんの提案する「フランソワーズ」を断ったのも、「私はフランソワーズよりもキャテリーヌが良い」と思ったから変えさせたし、右京さんも「あなたが言うなら」というつもりだったんだろうな。
お互いに、キャテリーヌとジュリアンが誰を指すのかはっきりとわかっているのに…あえて違う人物のように話を続ける。
確かにこれは知的な会話だった。
ある物語の登場人物の心情の流れを追っているようで、実は悦子さんと榊さんの流れを追っている。
どうして「悦子さんは…」と話すよりも「キャテリーヌはどうしてこんなことをしたのでしょうか」と言った方が、なんとなく柔らかく感じる。
表現というか…言った感じのニュアンス? が柔らかい。
本人に言っているも同然だし、公然の秘密のようなものだけど…それでも名前を直接出すより…圧力みたいなものが緩和されてる。
フランス人の名前というところも良いのかな。
羊の皮を被った悪魔
布団屋さーーーーん!!
暇だからって向かいの店をガン見しすぎだろう!!w あなたのおかげで色々とわかったけどもそれにしたってガン見!!
毎日暇なのもあるだろうけどさw 榊さんが毎日奥さんに毒を仕込んでいるところを見ていたなんてな。
警察に言ったかもしれないけど「見た」だけで、お茶に入れたのが本当に毒なのか証明できないし証拠も無いからね…。
しかし布団屋さんのおかげで、榊さんが悪い奴ということはわかった。
いっそ一貫して悪い人だったら良かったのに。
愛は人を変える
キャテリーヌ…悦子さんの身体に入っている痣、あれは…あれは確かにショックだろう。
悦子さんの年齢で幼い頃から入っていたのなら、余計に辛かっただろうな。
今だったらそんなこと言う奴少ない…とは思うけどね。
あたしはあの痣かっこいいと思うけどなぁ。封印されし獣とかいそうじゃん。
幽遊白書で悦子さんみたいな人絶対出てくるって。
邪王炎殺黒龍波を撃った跡です。力が抑えきれなくて…!
とか言ったら絶対人気出ると思うわ。痣も個性の内だと思うよ。
若い時の悦子さんの身体を見て「ごめん…!」って言った男最低じゃない!?
セックス直前まで進んだってことは、悦子さんのこと好きだったわけでしょ? それなのに痣あるからって謝るって…ふざけやがって!
根性焼きを股間に作るぞコラ!!
悦子さんはずっとずっと身体にある痣を気にして生きて、もう誰にも裏切られたくないと思ったから恋や愛を2次元に…フランス文学に求めたのかな。
そして榊さんと出会って…あんなに楽しそうに暮らすまでになった。
青春時代ってか10代とか20代で「やりたかったけどできなかった」ことが、歳をとってできると嬉しいよね。
あたしも経験ある、みたいな体で言ったけど…思いつかないw
例えば「高校生の頃にずっと好きだった人と付き合えるようになった…!」とかだと想像しやすいんじゃないだろうか。
悦子さんの喜びはそんなもんじゃないだろうけど。
これまで誰も自分を受け入れてくれなかったけど、やっと受け入れてくれる人に出会えた。
「こんな歳で」ってたまに言ってたけど、自分でもそう思うくらいに楽しくて興奮する時間だったんだと思う。
悦子さんにとってみたら「急に幸せになった」ようなものだから、榊さんを疑いたくなるのも理解できる。
急に幸せになると怖いんだよね。もう二度と幸せを失いたくないから、もう悲しい想いに突き落とされたくないから自分の立っているところを確認したくなる。
そこで盗聴器か…。
万年筆に仕込むの、頭良い。
街で榊さんをみつけた時、あんなに嬉しそうだったのに…。盗聴して話を聞いてどれほど悲しかっただろう。
机から毒をみつけて、どれほど悲しんでどれほど恨んだだろう。
「私を殺そうとしたのなら、逆に殺し返してやる!」
とか思って、毒薬を全部入れたんだろうな。
ドアを出てから「アデュー モンアムール」って言ってるのは、
「さようなら、私の愛した人」って意味かな。
悦子さんが身体の検査をしたのは、榊さんが死んでから…かな?
毒を飲まされていないと確認して、そしていつの間にか密室になっていることがわかって「私がこんなに愛されたことを知って欲しい」となって、右京さんを呼んだのかな。
どうなっていたら幸せに終わったんだろう。
榊さんが正直に自分の悪事のことを話していれば?
榊さんが使わない毒をちゃんと捨てていれば?
あの日街で出会っていなければ?
盗聴なんてしていなければ??
分岐はいくらでもあるだろうけど…考えてもどうしようもない。
結婚した後で悦子さんを殺さずにいれば、あの仲間の男が来て揉めていただろうし…榊さんが本当に足を洗う覚悟をしていなければ結局こうなったかもしれない。
盗聴しちゃった悦子さん責められない。そりゃ気になるもん。怖いよ。わかるよ。
それまでは貞淑で「恋も愛も本で十分!」みたいな人だったんだろうに、ネグリジェ? ナイトドレスの上にコートだけ来て榊さんのところに行っちゃうくらいに大好きだったんだもん。
ふと冷静に…というかふと怖くなることが多かったんだろう。情緒不安定になってたかもしれない。
https://www.tv-asahi.co.jp/aibou_07/contents/story/0015/index.html
右京さんを呼んで正解だったよ。
悦子ブレンドの内容だってわかったし、悦子さんが愛されていたことも伝えられたしね。
悦子ブレンドの共通した効能が「美肌」だったのは、悦子さんが痣を気にしているから少しでもそれが良くなるように…だったのかと思った。
今回ばかりは伊丹さん達が迎えに来なくて良かった。
大人な2人の回だった。
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