鈴林です。
公開初日の2回目くらいの回で観てきた~~~~!
平日金曜の昼前から、ということもあってかほぼ全員1人で来てた。
自分含め1つ開けて座ってる人ばっかりで「1人でじっくり観たいよね~」という気持ちになったよ。
映画、心の底から嬉しい。やったね!
岸辺露伴は動かない 懺悔室

勝手に神父の振りをする岸辺露伴
厳密に言うと「懺悔」と「告解」は違う意味らしいんだけど、よく知らない身からすると同じようにも思える。
告解は信者が司祭に罪を告白し、司祭が神に許しを宣言するもの…らしい。
つまりマリアの父 田宮はキリスト教徒になっている…ということになるけど…なんとなくだがふらっと立ち寄った教会の懺悔室に入った、という気もするなぁ。

教会入って写真撮ってたら懺悔室をみつけ、興味津々で懺悔室のつくりを確認していたら誰かが懺悔室入ってきちゃって罪の告白し始めるから…嬉々として聞き始めるなんて…
さすがのクズ!!!!!w
あとでバレて「ちょっとしたアクシデントだったんだ」って言ってたけど、だいぶデカいよ!!!w
一通り聞いた後に「もっと読みたい」って言って田宮を本にしてじっくり読み始めるし、一度聞いた部分も改めてじっくり確認してるし…マジで「他人の不幸」を観察して味わっていたw
それでこそ岸辺露伴なんだけどさぁ…w
しっかりと呪いの影響を受けてしまっているところも、さすがの岸辺露伴。
「これは危ない、やめておこう」となったら物語展開しないから良いキャラクターではあるんだけど、マジで見習いたくないなぁ!!w
呪いの終わらせ方 一度目
マリアとロレンツォ以外の名前ちっともわからなかったんだけど、公式HP観たら名前書いてあるのありがたい。
ホームレスのソトバを殺してしまったのは水尾、とあるけど…整形して顔を交換したということだから…懺悔室に入ってきたのは見た目が「田宮」だけど実は「水尾」ということなのかな??
公式HPの通りにすると、ホームレスを殺したのは水尾。

25年前に世界中を旅行してて、イタリアで旅費を盗まれたから働いてなんとか金を稼いでいた、ということだけど…
今から25年前、ということで2000年のイタリア労働ビザについて軽くググっただけだけど…取得するのは大変そう。
働いている状況も悪そうだったし、違法労働していたということなんだろうか。
旅費を盗まれはしたけれども、恐らく全額ではなく…しかし旅は続けられないくらい。
違法に働いているからこそ、現地の労働者に粗雑に扱われるしランチの時間も働いておかなければ賃金はやらない、とか言われちゃうのかな。
ソトバはホームレスとしてイタリアでも爪はじきにされてて、たまたま寄ったところに同じ日本人の水尾が居て食べ物をねだったんだろうけど…

なんで大使館行かないの???
これが一番先に来る疑問だった。
水尾が違法労働してるのも、日本の家族に頼るとか一度帰るとかもっと何かありそうな気はするけど大使館に頼るのは微妙とも思えるライン。
しかしソトバはさ…ホームレスにもなってるくらいに金も無いしケガも病気もして働けないんだから、日本大使館行って日本に強制送還してもらった方が良くない??
パスポートすらも取られてないのか、名義貸しをしたのかもしれんけどイタリアで物乞いして暮らすよりよっぽど良いと思うんだけどな~~~。

ソトバにはソトバの事情があるんだろうけれども、水尾が言っていた「お前の事情なんか知るか!」ってのも納得できるものだった。
マリアの舌にソトバの霊? 怨念が憑りついた時にも「お前の逆恨みだろ」って言ってたけど、それも…わかる。
そりゃあんな風に死んだことはかわいそうだと思うけれども、本当にもらえるかわからない食べ物のために「働く」と決断したのはソトバのわけじゃん。
空腹が限界で冷静に考えられなかったのも理解できるけれども、あんな風に言う水尾を見て信用してしまったソトバも悪いとは…思ってしまう。
結局自分の決断によって死ぬこととなったのに「お前にも絶望を味あわせてやる」とまで言うほど恨むのは逆恨みと言われても仕方がないのでは?
ソトバに呪われてからの水尾に幸せが襲い掛かってくる、というのすごかった。
親戚からの遺産、サッカーくじ当選、モデルとの結婚、などなどなど…描かれないくらいにたくさん「幸せ」が来たんだろうけど、ソトバに怯えながら幸せを逃がしつつやってきたんだろうな。
そして娘が生まれ、娘が楽しそうなとこを見て幸せを感じ…あの審判がやってきたのか。
しかしこの審判も…整形で顔を交換したら交換した方にカウントされるんかーーーーーーーい!!!!
水尾と田宮が入れ替わったことで、日系人のスリだった田宮に呪いが行く…ってのがなんか…「人間がやってる」って感じするわ。
神の呪いとか神の罰だったら、顔入れ替えても結局「水尾」本人にいくと思うんだよねぇ~~人間らしさを感じてしまう。

幼いマリアの舌にできたコブみたいなの、マジでキモかった。
マリアはあの様子を夢で見てたってことでしょ? 悪夢すぎる。
街灯より高くポップコーンを投げて3回連続で口でキャッチできたら…、というのをあれほど緊張感持って観ていられる、というのがもうすごいよ。

「街灯より高くポップコーンを投げて3回連続で口でキャッチ」がシリアスシーンだった、って知らない人が聞いたら意味わからんと思うもん。
3度目で勝利する前に勝ち誇ってしまうのは…良くなかった…でもやっちゃうのもわかる…早く安心したいから、なのかなぁ。
鳩が脅威になるとは思わなかった。
あの場で何が起きてもそれが運命、というのは納得。
失敗してマリアも置いて(見た目は)水尾が逃げる際中、ガラスを運んでいるじいさんを突き飛ばした時に…見た目水尾の内臓も持ってかれてるって……びっくりしたわ…。

え?
う、うわあああああ!!!
ってなったわ。
ガラス運んでるじいさんも、まさか他人の内臓が引っかかってるなんて思わないよ…。
「これで呪いはかわしたのか…」と思ったら呪う人が増えるだけになってしまうのが嫌な終わり方すぎる。
ソトバも呪いたい相手が残っているから見た目田宮の男を引き続き呪うし、見た目が水尾になった田宮も「旦那様」を呪う、ということになる始まりキツイ。
しかも自分だけじゃなく、娘も関わってきちゃうのがまた……。

幸運が襲い掛かってくるから「縁起の悪いもの」で和らげるというか、幸運を追い返すようにしているのが細かい。
ある意味「信心深い」とは思うけど、あの小さな積み重ねがあるからマリアはロレンツォと出会えるほどに成長できた、というのもあるのかな。
幸運と呪いのちがい
考えたこと無かった。
捉えようによっては、悪いことも良いことになるし良いことも悪いことにはなる、というのは理解しているけれども…幸運と呪いの違いかぁ。
マリアは呪われた家、と呼ばれるところに住んでいたけど父親の呪いのせいもあって幸運がバンバン舞い込んできてたし…もうわからんな。
良いことが続くと後が怖い、とか、幸せも悲しみも人生の中で総量が決まっているとかも言うけれども…これって実際に観測したとかじゃないからなーーー。
感じ方・捉え方次第だし、人にもよるところが大きい。
でも巡り巡って…の結果が良い方向に行くってのは嬉しい、とは感じる。
マリアとロレンツォが結婚を控えていて、ロレンツォは岸辺露伴の大ファンで、そして結婚式の直前にマリアと岸辺露伴が出会う…というのは確かにできすぎだとは思うけれども…
でも「呪いのせい」「運命」で片付けるのがなんかムカつく、という感情もある。
こんなに舐められたのは久しぶりだ
岸辺露伴が舐められたのは初めて、ではなく「久しぶりだ」というのが良いよね。
初めては仗助…とかその辺…もしくはもっと前にあるのかもしれないw
見た目田宮になった水尾を本にして読んだ際に「呪い」の影響を受けるようになり、カフェで無料でサンドイッチをもらい、隣の席の男からオペラのチケットをもらう……くらいなら良かったんだけど、

「呪い」の「幸運」によって漫画の売れ行き、増刷具合が変わってくるとなると…話が変わってくるよな。
岸辺露伴は「良い人間」とは言えないけれども、自分の漫画を大事にしてくれるファンを大切にしているところとか、自分の作品に誇りを持っているところが良い。

イタリアのスリに「芸術だ!」って言われた時も怒ってたことも、漫画へのこだわりを感じられて好き。
岸辺露伴の才能・努力・閃きによって生まれた作品を、呪いによる「幸運」で売れている…だなんて許せなかったんだろう。
自ら生み出した漫画が、読者の評価によって「面白くない」と言われれるのも…きっと岸辺露伴は受け入れるだろう。
「面白い」と言われるのも、もちろん受け入れる。
でも「読者」ではなく、呪いによるもので「売れて良かった」だなんて…岸辺露伴は思わないんだよね…!!!
かっこよかったわ~~~~~!!!!
宝くじを踏みつけていたけど、岸辺露伴は金が欲しくて漫画を描いているわけではないもんね。別にもう持ってるだろうし。
結婚式で「新郎は防弾チョッキを着ている」というのも、きっと嘘ではない…かもしれないけどあれもブラフだったんだろうな。
前日に会った男2人に仕込んだ文によって、ラストがああなるとは…。
どうりで神父様が警察に通報しないわけだよw 早く通報してくれよって思ってたわw
あの出来事があり見た目田宮の水尾は絶望を味わい、娘のマリアは「呪い」の輪から外れた…ということになったのかな。
後々マリアが生きているのに気づいたらどうなるんだろう、とは思うけど…自分の命がかわいい水尾にとっては「確かめる」なんて頭にないのかな。
呪いとともにこれからも水尾は生き続けてしまうんだろう。
「いつ死んでも良いと思えるくらいに、毎日を楽しく生きればいい」とは思うけれども…実際自分がなったらそう思えるかは…わからない。
しっかし岸辺露伴はマリアを助けられたから良いものの、かき回して終わった感はある…w
泉ちゃんはイタリア語は話せない

泉ちゃんはイタリア語全然できないはずなのに、どうしてロレンツォと会話できてたんだよーーーーーーー!!!w
マジなんでだよw
出発前に岸辺露伴が書いていったのか? とも思ったけど、そうでもなさそうだし…。
なんでロレンツォはイタリア語、泉ちゃんは日本語で会話ができていたんだw 謎すぎるだろうw
ありがとう岸辺露伴
面白い映画だった…。
前回の映画と同じく、今回も岸辺露伴の持つ能力について軽く説明してくれるの優しい。
冒頭で泉ちゃんとの待ち合わせを無視して1人でヴェネツィア入りしてるのひどすぎ笑ったw
せめて一言伝えてやれよ~~イタリア遠いからすぐに着けないって…!
イタリアには戦争やペストや…これまでの負の部分も感じられる、ってなことを言っていたけど…どこの国も明るい面だけじゃないよね。
くちばしが着いた仮面は見たことはあったけど、くちばしが着いている意味については初めて知った。
劇中でリゴレットが上演されていたけど…当たり前かもしれんがマジで「リゴレット」という演目あった。
2026年に上演されるらしい。
このオペラの内容もあって、マリアとロレンツォは結婚できた、とも言えるかもしれない。
いつの間にか岸辺露伴が泉ちゃんの隣にいるのびっくりしたわw いつ戻ってきたんだよw
リゴレットのおかげなのか、オペラっぽさを感じられてすごくきれいだった。
クレジットが流れた後、スタンディングオベーションしたい気分になったけど日本の映画館なのでしませんでしたw
画像引用元:https://kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp/、映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』公式ツイッター、https://eiga.com/movie/103179/gallery/より
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