鈴林です。
ものすごく面白かった…。とてつもない執念を感じる話だった。
放送開始まであと30分📚#相棒 season20
第6話『マイルール』ベストセラー作家の突然死…
鍵となるのは小説に隠された“マイルール”🗝️
特命係が失われた真実をあぶりだす‼️ハッシュタグは#aibou #相棒 でお願いします🙇♀️#水谷豊 #反町隆史 #菅原大吉
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— 相棒 (@AibouNow) November 17, 2021
菅原大吉さんまた出てるじゃ~ん! って思って観始めたけれども、そういうことがどうでも良くなるくらいに面白かった。
むしろこの役だからこそ菅原大吉さんだったのか?
相棒シリーズおなじみの役者さんすぎる。
ってかつい感想書きすぎてしまった…w
ちなみに劇中に出てきた「西永福の戸倉クリニック」すぐ検索したけどヒットしなかった…。
だよねーーーーーー!!!
劇中に出てくる家や表札や名前は架空のものですわ。
だって相棒ファンが西永福に集中しちゃうからね…w
相棒20 6話「マイルール」
先に殺したのはお前じゃないか!
ずっとずっとつらかったし憎かったし、娘の詩織ちゃんに帰ってきて欲しいという思いでいっぱいだったんだろうな。
小説家として成功してからもする前も、ずっと…遺族のつらく悲しい思いで過ごしていたんだろう。
事件や事故に巻き込まれて家族を亡くした人にはとても理解できる話だったんじゃないだろうか。

菅原大吉さん
「ペンで人を殺すことができるか」という問いを、かつて自分の娘を殺した相手に…
それも「大ヒットミステリー作家」になった福山さんがするんだからその威力は絶大だろうな。
自分の連載小説の中に、野間口健一さん、結婚して姓が変わった村上さんの家の周囲を登場させたのは右京さんたちの推理通り「アンノウンの正体は村上」とするためだったと思う。
出版社を変えたのが2年前、そして娘を殺した少年Aの行方がわかったのも2年前。
ジャパンミステリーで連載を始めたのは1年前、ということだから構想に1年近くかけたのかな。
きっとその時に村上健一さんが住む西永福の周辺を歩き、村上さんの家までにある表札をメモして登場人物の名前にすることに決めたんだろう。
自分のこれまでの作品で「ルール」を探し出すファンに向けて、そして社会全体に向けて野間口さんの過去の罪を伝えるために。
エッセイで語っていたこともきっと野間口さんの罪をさらけ出す、というメッセージだったんだと思う。
危険を犯して毎月家にジャパンミステリーを付箋付きで届けていたのも、憎しみを忘れないためだったり村上健一さんが必ず読むようにするためだったんだよね。
でもどうして最終回前にお店に行ったんだろう。
あのまま最終回を連載することもできたのに、どうして自ら村上さんのお店に行って料理を食べたりしたんだろうか。
福山さんのことだから、村上さん夫婦が経営している店の評判も調べたことだろう。
変にマイナス評価をして店を陥れるような半端な行為はしないはず。
福山さんが来店した時、他にお客さんもいなかったから…わざわざ名前を伝えて予約とかしたのかな?
これから陥れようという相手にそんな…配慮をした…のかな…? とちょっと疑問だけども、福山さん自身
「村上健一をペンで殺しても良いのか?」
と自問自答していたのかな。
村上健一さんに本を届けられるくらいだから、きっと彼の日常もある程度監視していたんじゃないだろうか。
右京さんも言っていたように、復讐のために始めた連載だけど書いていく内に…村上健一を監視しているうちに
「本当にこのままで良いのか?」
と思うようになったから、店に行ったんじゃないだろうか。
でも実際に店に行ったら、迷いよりも怒りと悲しみでいっぱいになってしまったんだろうな。
彼が作る美味しい料理を食べれば
「詩織は死んでしまって、もう成長できないのに彼はその時間でこんなにもおいしい料理が作れるようになったのか」
と思えるし、村上健一の妻の由梨さんが彼を庇うのを見れば
「詩織だって結婚を夢見ていただろうに、お前は結婚したのか」
とかも思うだろうし。
村上健一が何を言っても、何をしても、ただそこに彼が生きているだけで福山さんは許せない気持ちになるだろう。
詩織ちゃんが手にできなかったものを村上さんは全て持っている。
「謝罪の手紙に名前を書かなかっただろう!!!」という怒りも、本当は福山さんは理由だってわかっているはずだ。
弁護士がそう言ったから、とか少年法が適用されているから…とか頭ではわかっているけれども許せなかった。
由梨さんに「連載を差し止めできるよう、弁護士さんを探しています。」と言われたのも、腹が立ったはずだ。
詩織ちゃんは何もできる権利はなかったのに、お前は…と怒り心頭だろう。
夫婦で謝りだした後に由梨さんが言った「彼の罪を私も一生背負っていきます」と言ったのが福山さんを変えたと思う。
村上健一はここまで自分のために言ってくれる人をみつけた。
最終回でこの店、「村上」の名前を出せば村上健一だけでなく由梨さんのことも「ペンで殺して」しまう。
そう思ったからラストは「アンノウン」のままにしたのかな。
三浦さんが福山さんの家に来た頃には既に書き上げていたから、村上健一を小説で暴き立てないことにしたからあんな風に穏やかに「大丈夫ですよ」って言っていたんだろう。
あのレストランでのシーンはすごい泣いた。
観ていてつらすぎる。
娘を殺されてずっと犯人を追いかけていた福山さんの気持ちもわかるし、更生して新しい道を歩んでいる村上健一さんの気持ちもわかる。
わかるって言ってもうわべだけだとは思うけど。
福山さんがしようとしていたことは法は犯してない……とは思うけど、でも「全く問題ない!」と言えることでもない。
でも娘を殺されて、その後奥さんも病気で亡くしているのなら…その恨み・憎しみも仕方ないと思えてしまう。
遺族だったら何をしても良い…とまでは言わないけれども、福山さんの言うように
「先に殺した」のは野間口…村上健一さんなんだよね。
その後反省していても、詩織ちゃんは帰ってこない。
それが何よりつらいから、生きている犯人にぶつけるしかない。
福山さんは村上さんに憎しみをぶつけるつもりで小説を書き、小説を書いていたおかげで恨み・憎しみを昇華することができた…のかもしれない。
連載と共に迫る足音
犯人が意外過ぎた。全く分からなかった。
だいぶ早い時間に村上健一さんが「私です」って認めるからおかしいな、とは思ったんだけど…。
村上さんはもう心が限界だった、というか「自分だったかもしれない」と思うくらいに精神が不安定だったのかな。
少年院で法務教官として働いていた三浦さんは、村上さんのその後のことも知っていたんだろう。
そんなところに福山さんがやってきたんだ。
普段の世間のイメージとは全く違う、「1人の父親」が必死に聞き出す姿は…心を打つだろう。
言わないようにするのはとてもつらいと思う。
この話にも娘を殺された遺族の夫婦が出てきて、亀山さんが情報を話しそうになるけど…気持ちわかるもん。
強い気持ちで「話せません」と突っぱねるのがつらいのはすごく想像しやすいし、ホント気持ちわかる。
でもさぁ…でもだからって殺して良いにはならないんだよね…。
もうすぐ定年なのに、これまでの実績を無にされそうだからってのは理解できるんだけど…もっとやり方あったやん…。
「最終回を掲載前に読ませて、確認させてください!」とかもっとあったじゃん…。
福山さんはさすがミステリー小説家、というか三浦さんの考えに察しがついていたのに。
もっと話し合えばわかり合えただろうに。
自ら人生を終わらせてしまうとは…。
小説をこっそり読んで、後悔していただろうな。
作られた”福山光一郎”のイメージ
小出茉梨が話していたみたいに、普段の「福山光一郎」は作られた存在だったんだろうな。
「気難しい面倒な作家」を演出していたのも、自分の作品に口を出されたくなかったからだろう。
だから「川上さんが2人も出てくるのはおかしい」と言った、カワナミ出版(だったかな?)とは手を切ったんだろう。
出てくる登場人物の名前には大きな意味があるのに、勝手に変えられたら台無しになってしまう。
だから少しでも「中身を変える可能性がある」出版社とは契約したくなかった…のかな。
”福山光一郎”が花柳界やテレビで名を馳せていたのも、ひいては自分の作品の宣伝のため。
多くの人に連載を読んでもらって、話題になって、多くの人に「村上健一が過去に犯した罪」を知ってもらうためだった…のかもしれない。
本当に恐ろしい執念だ。
画像引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/story/0006/、https://post.tv-asahi.co.jp/post-169709/
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