鈴林です。
過去に一度観たはずなんだけれども、どういう回だったか明確に覚えているわけではなく新たに新鮮な気持ちで楽しめた。
度々思うけど、新年早々こういう話を出してくる相棒すごい。
そういうところが好き。
今回「橘高議員」って出てくるけど、たまに「知ったか議員」って聞こえる時もあって地味に面白かったw
悪口すぎるw
相棒13 10話「ストレイシープ」
迷い出た羊をあなたは探しに出かけますか?
聖書の引用できる人ってすごいな、と思うし理解できる人もかっこいいな、と思う。
飛城雄一が解釈を説明してくれてたけど、こういう風に「どういうことを言いたいのか」と考える人もまたすごいと思う。
聖書は世界で一番売れている本だとは知っているけど、ちゃんと読んだことが無いんだよな…。
100匹の羊がいて1匹迷い出て…という話を聞いてあたしが真っ先に思ったのは

1匹どっか行った~?
いや探しに行かないよ。
他の99匹どうするんだよ。
99匹をしっかり保護してから探しに行くか、1匹を諦めるよ。
だった。
この場合での「羊」が、人間のことで「迷い出た羊」はたくさんいる人からはみ出た人を指している…と解釈するとは…飛城雄一は「自分が迷い出た羊」だと認識していたからかな。
樹海に集まった自殺志願者たちは、迷い出た羊で「探しに来る羊飼い」に該当する人もいない人達だった。
「世間からあぶれてしまった人達」と言い換えてもいいだろう。
でも右京さんはカイト君がみつけに来てくれた。
時と場合にもよるけれども…それまでその人が周囲とどんな風に接してきたか、で「探しに来てくれる羊飼い」が現れるかが決まる…とはちょっと思ってしまう。
生き残った意味は復讐をすること
私と同じように全てを失え
小さな子どもを誘拐するために、日々のルーティーンを把握し「ここなら誘拐が可能」という場所や時間も決めて実行するなんて綿密な作戦だなって思ったけど…まさか本来の目的が子どもの母親の方だったとは始めわからなかった。
そしてフラッシュモブ!!
この頃からフラッシュモブって存在したんだね。

梶井素子さんを引っ張り出すために、梶井さんの息子である修吾くんを現在の「お母さん」の元から誘拐して梶井さんを関わらせ…
身代金を奪い燃やして復元できないようにしてお金を失くし、そして修吾くんと会わせないようにするまでが計画の内だったのかな。
このドラマを見ていた当時と今で考えが変わったような気がするけど…真実がわかった後で……自殺した伊藤博美さんのことをかわいそうには思えなかった。
投資会社にお金を預けるのも良いと思うし、自分でもやるのはもちろん良いんだけどさ…だからって資金がなくなったことを梶井素子さんのせいにするのは違うよ。
「あなたに聞かなきゃ何もわからないじゃない!」という伊藤博美さんの訴えが忘れられない。
誰かに聞かないとどうにもできないような人は投資に関わるべきじゃない。
もちろん梶井さんも投資会社を運営しておきながら、顧客の資金を守ることをせず自分と同じようなことができる人を育てておかなかったのは悪いと思うよ。
でも…あそこまで憎まれるのは逆恨みに近しいものがある。
投資は余剰資金でするものだし、生活資金をほぼ全て投入してするものじゃない。
バランスが悪すぎる。
梶井素子さんへの復讐は達成できたとは思う。
顧客のお金を奪ってそのお金は返ってこず、子どもとも二度と会えないようにはしてやった。
復讐は成功したけれども…「で?」とは…なるよなぁ…。
25日にお前は罪を犯す
政治家さんとかが行くような料亭の仲居さんってお金めっちゃもらったり、愛人になったりするんだな~、と感じたりもする回だった。
橘高議員も天沢議員もみんな当然のように仲居さんとデキてたけど、議員にとっての出会いの場みたいにもなっていたんだろうか。
天沢議員が汚職をしていたのかどうかはわからないけど…自白に頼った捜査は良くないよね…。
無茶な取り調べをして無理に言わせたりしたら冤罪を生むことにもなるし、結局証拠は出なかったらしいし。
橘高議員と付き合うようになり彼の力になりたいから、と粕谷さんと天沢議員が不倫しているってことを教えたんだろうけれども…そこまで手を貸したんだったら粕谷さんに正直に言っちゃえばよかったのに。
自分も「人を自殺に追い込んだ」ことの片棒を担いだんだから、それを認めて思い切り粕谷さんとバトっちゃえば良かったのに。
粕谷さんは優しいと思う。
佐伯紫乃さんを殺してから自殺、とかでも良いのに恨みを抱えて自殺しようとしたんだもの。
始めは

なんでこの人(佐伯紫乃さん)さらわれたのかわからん。
かわいそうすぎる!
と思ってたけど、ちゃんと理由あってちょっと安心した。
橘高議員を追い詰めるのに佐伯紫乃さんをさらい、「佐伯さんを殺させる」とかじゃなく
銃を乱射させるところをニコニコ生放送的なチャンネルで中継するだけに留めるなんて平和的とも思える。
誰かを傷つけたわけじゃない、というところが復活の芽を残しやすいポイントでもあったんだろうな。
彼女が最期に選んだのは僕です

新井亮一にとって西田悟己さんは、自殺をしようとしたが生き残ってしまった同士でもあり、共犯者でもあって、そんなところから好きになったんだろうな。
「飛城雄一」ではない「新井亮一」を知る1人の女性が悟己さんだけだったからこそ、愛したということも考えられる。
右京さんに恨みを抱いていた、という藤井くんだけどさ…こいつはマジで逆恨みだろ!!!!
彼女だった生田里保さんが亡くなったのは悲しいし、実家に帰っちゃって会えなくなったのも悲しいしわかるけどさ…。
右京さんは万引きを見咎めて、罪を許さなかっただけ。
藤井さんが当時言っていた「手が出ちゃうんです。見逃したもらえませんか?」がそもそも図々しいのよ。
謝る気ある?? って思うくらいの言い分。
見逃してもらえなかったことで生田さんが死んだ、みたいに思ってるけど…会わせてもらえなかったのは生田さんのご両親の決断だし「あんな子と付き合ったから」って思われてもしょうがないとは思う。

この藤井さんの逆恨みの復讐があったからこそ、悟己さんと右京さんは出会ったんだけどさ…。
正直さ

右京さんのことを好きになる女がいるんか!
という気持ちはあったよ。
でも…悟己さんが「これまで恋愛をするような状態」ではなかったこと、とかを考えると…右京さんは相当魅力的に見えただろうな…と納得した。
悟己さんが元々紅茶に興味があったかわからないけど、右京さんと話すために紅茶をあんなに買い足したんだと思うとかわいらしく思える。
藤井さんの復讐のため、とわかっていながらも右京さんと話すのは本当に楽しかったんだろうな。
右京さんは相手のことについて深く聞いたりしなさそうだし、話題も豊富だろうし気遣いもできるし紳士的だから…とても新鮮で輝いて見えただろうと…思える。
泣いてしまったのは、「嘘をついている」ことへの良心の呵責と「これが最後になる」という悲しさとか色々含まれてるんだろうな。
悟己さんの右京さんへの想いは「愛」とまではいかなかったかもしれないけど、新井亮一への想いとは違う方向のものだったんだろうな。
別に手紙を残すほどには、右京さんのことを大切に…思っていたと思う。

これだけ大きな事件を起こし、飛城雄一の組織のトップになり「神の使い」とまで言われた新井亮一だけど
悟己さんに「選ばれ」なかったことが相当大きな衝撃だったんだな。
事件の終わり際は「どちらが悟己さんに想われていたか勝負」のようにも見えるのが面白いよね。
結局人間、そういうところに行きつくのかな、とか考えちゃう。
右京さんは誰かの好意を自慢げに言う人じゃない…と思ってるから、新井さんを挑発するために「彼女が最期に選んだのは僕です」とか言ったのは同意。
新井亮一に「あなたも彼女を…?」と聞かれて、冷たい顔をしたのは…何なんだろう
どうして?
葬式に参列するくらいだし「友人」とも言っていたから「他人」とは思ってないだろうけど、「好き」とまではいってなかったんじゃないかな…。
他にも色々
大河内さん詳しすぎない??
大河内さんが仲居の粕谷さんのこと教えてくれて助かったんだけどさ…料亭の一仲居について詳しすぎん??
粕谷さんという名前に加えて、粕谷さんと仲のいい仲居さんのことも知ってるしその佐伯紫乃さんの連絡先や新しい店まで知ってるじゃん。
ど、どうして……?w
予約とかに必要…だったりするの??
しかも春樹ってばクリスマスイブに花の里来てたの!?
右京さんもすごい日に誘ったな!!w
そして来てくれる優しさ!!!
まぁ…大河内さんに彼女ができるって…イメージ無いんだけどね。
クリスマスを大事にするイメージも無いけど。
カイト君と付き合ってる悦子が来た後ちょっと気まずそうにしてたけど、その後…特命係の2人悟己さんの部屋に行ってたよね。
つまり…花の里にカイト君の彼女 悦子と春樹が残されたってことにならんか…!?w
気まずいにも程がある!!!w
基本ツンデレの伊丹さん
「いつもだよ」って言われたらそうだけど、今回は元日スペシャルというのもあるせいか…すごい目立った!!
ホントは心配なのに、それを出さずにあえて悪口で賛同する…という伊丹さん節。
「ふん! あんたのためなんかじゃないんだからね!」というツンデレの定番セリフあるけど、まさかいい年のおじさんがツンデレになってるなんて……思わなかったな…!!w
でも現実に伊丹さんみたいな人いたら、あたしはきっとその人嫌いかもしれない!w
中園参事官の奥さんのすごさ
「動機は特命係に聞いてください」と言われたからとはいえ、確かに特命係がだいぶ関わった事件ではあった。
カイト君の推理を聞いてくれたらへんも違和感があったけど…まさか奥さんの霊感による予言から来ていたとは!!!w
右京さんもちょっと引いてたように見えて面白かったわw
ラッキーアイテムが「メガネ」と「紅茶」で右京さんだと確信して、特命係を使ってくれたのか…。
中園参事官の奥さんすげえよ。
お礼においしいものあげて欲しい!!w
蜥蜴だ!!!
過去にも出てきた蜥蜴が!!
また出てたんだ!!
名前とヘルメットにある蜥蜴のシール? が印象的で覚えてたから出てきた時つい「とかげだ!!」って言ってしまったw
誘拐事件の時にいつも出てくるおじさんもいるし、「相棒」って過去の設定ちゃんと繋がってるの良いよね。
社さんのことちょっと忘れてた

橘高議員について調べて欲しいって頼まれてたのをすっかり忘れてた。
ラストで社美彌子出てきて

あ…!
そういえばいたね!
ってなった。
右京さんが社美彌子に聞きたいこと、というのも気になったけれどもあの時は社美彌子と話している場合じゃなかったんだろうな。
しかしラストの社美彌子は…無粋というか「今触れてやるなよ」という内容を触れてくるなぁ。
右京さんはわかりやすく動揺したりしないから、そういうところが頼もしく思えるけれども。
右京さんを動揺させることができるのは、相棒だけかもしれない。
大事な人のためなら嫌いな人に頭を下げるくらい

相棒13の1話の時には、父親と和解なんて絶対無理って姿勢だったのに…今回
右京さんがさらわれたかもしれない
悦子もさらわれているかもしれない
となって躊躇なく自分の父親の力を使ってくるとは…成長を感じる。
橘高議員に話を聞く時にも「甲斐峯秋の息子」を使っていてちょっと意外だったけど、「使えるものは何でも使う」という風に…なれたんだね。
父親に挑発されても、すぐに頭を下げられるし「お願いします」と言える強さ。
甲斐峯秋も息子が本気だと思ったから、それだけ守りたいんだと思ったから力を貸してくれたんだろう。
もしカイト君の推理が間違っていたら甲斐峯秋は失脚したかもしれない。
そんなことを笑いながら言っていたけど、なんだかんだ…息子の成長を傍で感じられたから自分の失脚くらい問題ないとか思ってたんじゃないかな。
こんなに…成長を感じられたのに…今の私はカイト君がダークナイトになるって知ってる…。
なんでなんだよ…もう今から悲しいよ…。
画像引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/aibou_13/contents/story/0010/
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