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相棒23 13話「レジリエンス」感想・ネタバレ 3人の時間を壊したくなかった

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鈴林です。

面白かった……! けどすごく重くつらい話だった。

この感じをスペシャルとかでもなく普通の回でぶつけてくる相棒、やはりすごいわ…と観ていて感じた。

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相棒23 13話「レジリエンス」

3人の時間を壊したくなかった

OP前に犯人が自首するし、途中から主犯だと名乗る人物も増えるしで一体どうなってんだよ! とわけがわからなかったけど、終わってみるとつらい…事件だった。

北原莉央きたはら りおさんが犯人探しに参加したのは、始め言っていたようなこと…じゃないよね。

為永祐希ためなが ゆうきさんが殺された、と聞いて自分の描いた漫画がよぎり「ちょっと見てみよう」と思ったら、そこに平井さんがいて…「もしや」と思って確認するも「違うらしい」とわかり…

確認しようとしていたらそのまま3人でいるのが居心地良くなってしまった…ということなのかな。

為永祐希さんの母 彩子さんだけが何も知らず、為永祐希さんを殺した平井と彼に復讐したいと考えていた北原莉央の3人で一緒に「犯人」を捜していたんだね。

目撃証言を元にちょっと遠くに出かけた時、楽しかったって彩子さんが言っていたけど平井さんと北原ちゃんも楽しかったんだろう。

誰かと一緒に目標に向かって進むのって、楽しいよね。なんとなくわかるよ。

平井葉一に確認して「違う」と言われはしたけど、もしかして…と北原ちゃんも思っていたんじゃない…かなぁ。

よく「告白したら、この関係が終わっちゃう。今の関係を壊したくない。」とは出てくるけど、今回みたいな関係で出てくるのは意外だった。

和田彩子さんも、平井葉一も、北原莉央もみんな1人。

でも「為永祐希さんを殺した犯人を一緒に探す」という目的の元で集まって一緒に活動していた仲間。

そんなに…かけがえのない時間だったんだ。

罪悪感からも回復してしまう

北原莉央ちゃんがされたことかわいそうすぎるじゃん!!!

死んだ4人には申し訳ないけど…お前ら何「罪悪感」を無くして普通に生活してるんだよ!!!

ある意味中山葉月と岸本理子が主犯だとは思うけど、こいつらが一番意味わからん。

歩いてるカップルにああやって話しかけるよくわからん奴いるけどさ…どうしてそこで「強姦させる」までステップアップしちゃうんだよ。

通りかかった石田浩介も、あの女2人に命令されるまま通りすがりの女の子を犯すなよ。

そして極めつけは為永祐希。

お前………彼女を置いていくな!!!!!

真っ先に1人だけで逃げるなよ!!! せめて彼女も連れていけよ!!!!!

警察呼ぶとか大声出すとかもっとあるじゃん!! 

誰か連れて戻ってくるとかも無さそうだったし、お前マジで逃げただけかよ!!!!!!!!

殺された4人、ちゃんとみんなクズだった。

北原ちゃんが目覚めた時の「この世界に戻ってきちゃったんだ」が、何をされたかわかってからだと余計につらい。

好きだった人にも裏切られて、無理やり襲われて…死にたくなってしまうのもわかる気がする。

「パパポリス 復讐編」という形でモヤモヤを吐き出せたのは良かったけど、平井葉一という真面目で良い人に頼んだのが…良くなかった…ことになるのかな。

みんなみんな、過去のことは忘れて「新しい生活」を歩んでいて…さぞかし憎らしかっただろうな。

「お前等がなんで普通の生活して、幸せ掴もうとしてるんだよ」ってあたしなら思っちゃう。

法の裁きに則れば、為永祐希は罰されないことも理解できる。

だから殺した……んだろうけども……。

でも右京さんの言う通り、平井葉一が北原ちゃんの「願い」を聞き入れて実行しなければ

和田彩子さんも傷つかなかったし北原ちゃんも罪悪感を背負うこともなかったのは…確かだ。

平井葉一が彩子さんを愛してしまったのも、なんとなく理解ができるけれども…結果的に平井葉一が殺してきた4人と同じような道をたどったことになるよね。

なんというか…人って、結局は他人のことなんてどうでも良くて自分のことが一番かわいく見えるもの…だよな、と感じた。

ここまで振り切って考えられたらまだ良かったのかもしれない。

右京さんが平井葉一にかけた言葉は、全部もっともなものだった。

ある意味平井葉一は、彩子さんも北原ちゃんも傷つけてしまうような「一番悪い選択肢」を選んじゃったんじゃないだろうか。

復讐は、ダメ!

今回みたいな話…このドラマが「必殺仕事人」だったら、復讐してOK! 

殺せ殺せー! 的な展開になるんだろうけど、今見ているのは相棒で…現代の話だからなぁ…とか考えて観てしまった。

美和子が「もし自分だったら…」って言っていたけど、自分に置き換えて考えるのつらすぎるって…つらい…そして私は復讐したい……。

亀山さんが「俺は警察官。復讐はダメ。」ってはっきり言っていたのが印象的だった。

確かにしなさそう。

ギリギリで踏みとどまる感じする。

相手のことを殴りはしそうだけれども、殺しはしないんじゃ…ないかな!

歩いてく

北原ちゃんがまた漫画を描き始めるラストで未来広がる感じの終わりなのが救いを感じられて良かった。

右京さんの紅茶話をしっかり覚えてて「前に聞いたから大丈夫です」で断れる北原ちゃんは強いと…思うよ…!!

描いた漫画を特命係宛に送ってくれるの優しい。

そして読み終わった後であろう2人の雰囲気と部屋の雰囲気、とても良かった。

画像引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/story/0013/

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