鈴林です。
春に映画化する、というのを何故かずっと覚えていて観るのを楽しみにしていた。
まさかの公開日に観に行ってきたぜ。
ネタバレ込みで色々書くから、まだ観たことが無い人やネタバレが嫌な人は公式HPでも見て帰ってくれよな!
劇場版ラジエーションハウス
映画だからと言って雰囲気が変わることは無い
作品にもよるけど、映画になったら雰囲気変わってしまう…という作品もあると思う。
でもこのドラマは、というか映画は全くそんなこと無かった。
そうそう、こういう雰囲気だったよね!
って感じで進む。
合間にコメディめいたものも入ってくれたりするし、「これまで観ていたのと変わらない」という雰囲気を受けた。
ドラマも漫画も知らない人と一緒に観に行ったんだけど、それでも話がわかったらしいから初めてでも大丈夫。
ただ特に登場人物紹介とか関係性の紹介は無いから、物語から読み取らないといけない。
けどそこまで難しい関係性も無いから観てればわかりやすいはず。
大事な人が助からない、という事実を受け入れられるか
タイトルが出るのが事故の時ってあんた……悲しいんよ。
「この子が生まれるのは雨の日!」って言ってる夏希さん達が嬉しそうなシーンと、島に向かう辻村先生と杏がすれ違う描写でちょっと
バイクとぶつかったりしないよね?
と思ってたんだけど…。
バイクとの事故じゃなくて、飲酒運転の車との事故か……。
しかもすごい悲しい結末になってしまうのがまたリアルというかなんというか…悲しかった。
飲んだ本人は「ほんのちょっと」でも事故を起こしてしまった事実と、亡くなってしまう命は変わらないんだよな。
広瀬が言っていたように「塚田さんじゃなくて、赤ちゃんのいる夏希さんを助けた方が良かったんじゃ」の気持ち、めっちゃわかる。
病院関係で働いてない人ならみんな広瀬みたいに思うんじゃないだろうか。
でも小野寺技師長の言う「お前は神様か?」という話のくだりも納得なんだよな…。
序盤に出てきていた「トリアージ」の結果、助ける順番が決まってしまったわけで…夏希さんを「助けたくなかった」というわけじゃないんだよね。
神様なら全員助けることができるけど、人が人を助ける以上できないことはどうしたってあるし。
高橋圭介さんが鏑木さんを人質に取って立てこもってしまうくらい追いつめられてしまったのも理解できる。
だって自分の大事な人が「もう目覚めない」という状況に陥らせた本人が、ほぼ反省してないで無事に生きているんだもの。
「あいつと命を交換できたら」って誰でも思ってしまうと思う。
唯織が検査の機械を使って夏希さんに声を届けようとしたのは、人によっては「慰めにもならない」ことかもしれないけど
あの時間は圭介さんにとって必要なことだった。
「良いことがある日は雨が降る」という夏希さんの法則に、脳が反応してくれたからこそ圭介さんも踏ん切りがついたんだと感じられた。
飲酒運転はダメだ…。
誰かにとっての世界一の医者に
ドラマ観ていた時の予告だと、島でのシーンしか覚えてなかったから圭介さん達の話に時間が割かれていたのが意外だった。
予告と内容変わったのかと思うくらいだった。
ちゃんと島での事件もあった~~~。
古い器具でもちゃんと使えば最新器具と同じように撮影できるんだね…当たり前なんだろうけどさ。
古い器具のことも教えられるって技師の人すごいな。(もちろん人にもよるだろうけど)
房子さんを助けたことで、そして美澄島の人を助けることになったことで杏ちゃんの目標に修正が加えられるのも良かった。
島での謎の感染症、未知のウィルスとかじゃなくてよかったけど助けが来ないのは心配でしか無いね。
島だから、本土からの物資が無いとつらいことはどうしてもあるし…井戸水が原因だと水飲めなくてつらいし。
「お腹が痛い」って字面だけだと軽く見えるけど、症状によってはめちゃくちゃつらいからなぁ…。
水が汚染されてお腹痛いって、想像したくないくらいに痛そう。
そんな状況でも島に来てくれていた自衛隊の人たちさすがだと思って観てた。
自衛隊かっこいい。
杏ちゃんのお父さんが亡くなったこと…というのも理由にあるだろうけど、島の人たちに触れたことで杏ちゃんは「もっとあの島にいたい」と思えたんだよな。
房子さんに「世界一の医者だ」って言われたのも大きい気がする。
唯織の後を追うようにしてアメリカに行くのが悪いわけではないけれども、それでも自分で道をみつけるのは偉い。
映画でも変わらずみんな良い人
映画だからと言ってチームラジエーションハウスのメンバーの性格が大きく変わることもなく…みんな良い人のままだった。
軒下さんが広瀬の成長を感じて泣いちゃうのがすごく良かった!
軒下さんは特に何をした…というわけでもないんだけれども、ああやって大森先生の先を読んで「次に使うもの」を手渡せるぐらいに成長したのが誰より嬉しかったんだよね!
変わらず良い人! 幸せになってくれ!
美澄島に着いてからの悠木が何故か1人燃えていたのはなんでかよくわからないけど、頼もしかったw
みんなに「どうした?」って言われるのは貴重なコメディ成分だった。ありがたい。
ああいう現場に行くことを想定して本を読んだり色々勉強していたのかな? かわいい。
小野寺技師長も威能さんも変わらず面白良い人だった。
小野寺技師長が「犯人顔」なのは……納得しかない!w 遠藤憲一さんだし…納得すぎる。
「手術の前にはこうするんです!」って言って急に始まる小芝居がまた面白かった。
あれがあったからって圭介さんの罪が無くなるわけではないんだろうけども、最後のひと時を過ごすために時間を作ってくれたのは良かったと思う。
たまきさんと田中さんは随所で活躍していたイメージ。
田中さんと軒下さんが島で助けた人に無言で驚かれるシーンとか、軒下さんが田中さんに対抗して良い声で呼びかけるところとか「ラジエーションハウスらしい」ギャグシーンで見ていて面白かった。
進展しないかと思ったよ!!!
映画だからって
告白とかしないんだろうなぁ…
と思いながらラストシーン見てたんだけど、
よかったなぁ唯織ぃ~~~~!!!!
軒下さんにちょっと冷やかされながらみんなが船に向かいつつ、唯織と杏ちゃんが気まずくなる感じこれまで観ていたドラマと似たようなものを感じたわ。
杏ちゃんはアメリカに行かないけど、島に残ることにして…結局離れ離れだもんね。
唯織はずっと杏ちゃんを待つって言うけれども、付き合ってもいないし…どうするんだよ…と思ったら!!
杏ちゃんそういえば幼いころの記憶取り戻してるもんね!
「いおりぃ!」って呼びかけて、自分からキスしに行くとは!!!
早く結婚してくれ!!!!
広瀬も告白していたけれども…なんかもう…ラストで「良かったな!」という気持ちになったわ。
広瀬はこの後、たまきさんや軒下さんからすごい励まされることだろう。
お前も良くやったよ…!!!
これで完結っぽい雰囲気あるし、もうドラマの続きはやらないのかなぁ…。
そう考えるとちょっと寂しい。
画像引用元:https://eiga.com/movie/96273/gallery/
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