家なき子 希望の歌声 感想・ネタバレ 大事なのはやはり金と思わせる

Ie-nakako: A Song of Hope洋画

鈴林です。

家なき子って安達祐実の「同情するなら金をくれ!」というワードしか知らなかったんだけど、元はこっちなのか…。

世界名作劇場とかじゃなくこの映画が初だったわ。

早々にネタバレするけど、犬は死なない。

ただ猿は死んでしまう。悲しい。

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家なき子 希望の歌声

大事なのはやはり金と思わせる

世界名作劇場でアニメにもなってるし、序盤はつらいことたくさん起きるんだろうなって思ってたけどマジでつらいこと起こりまくったわ。

観ていて悲しかったよ。

レミのお父さんはパリに出稼ぎに行って石工をしてると聞いて、ブラタモリで

「パリでは良質な石がすぐ傍で取れたから石を加工して建物を作ることが容易だった」的な話があったのを思い出した。

石工していて事故に遭い弁護士を雇って金をもらおうとした…って現代と似たような状況になっているのに驚いた。

この時代って労災とか無さそうだもんね…。

弁護士雇うのに40フランが必要、と言われてバルブラン母さんが「あぁ…!」ってなる前から足りないだろうなって思ってたけど…

まさかバルブランが「こいつを育ててたのか!?」とか言うとは思わなかった。

いないと思ってたんかーーーい! 悲しいわ。

仕送りいくらしてたかわからないけど、そりゃ人間がもう一人いるんだったらかかるお金も増えるよね。

この時代の40フランっていくらなのかわからないんだけど、どれくらいなんだろう。

現在だと40フランは6000円くらいだった。

レミの唯一の友達だったルーセットは売られちゃうし。

(てっきりバルブラン母さんが体を売るのかと思ったけど、そこまで鬼畜じゃなかった。良かった。)

バルブランが帰ってきて「役場にお金をもらいに行こう」ってなって

鈴林
鈴林

手当とかこの時代もあるんだ~

って思ったら

ウソ!!!!!!!

バルブランがお母さんを納得させるためについた嘘だったのかよ~~~もう~~~!!

町の人たちもバルブランに言われてあんな小さい子を追っかけまわすし。

ヴィタリスはきっとルーセットがいる牛小屋で勝手に寝てたんだろうけど、勝手に寝ててくれてマジで助かったよ。

普通に考えて「才能を感じた」からってあそこまで子供にお金かけてくれる大人おらんて。

親でも親戚でもないのに。

レミが町を出ていくときに、町中の人が来てるんじゃないかってくらいだったの「田舎」って感じしたわ。

神父ですら見過ごすことしかできない、ってところが「神も見捨てた」ということにもなってそうで悲しいんよ。

その後もホントに細かくつらいことあるしよぉ~~~!

レミがヴィタリスから逃げたがるところも理解できるからつらい。

見てるこっちが大人になってるから「あれだけお金かけてくれるってマジ優しいって」って思うけど、

レミからしたら大好きなお母さんから引き離した悪魔だからね。

文字を教えて、歌を教えてくれて、もう…旅が輝いててとても良かった。

でもやはり要所要所で「大事なのはお金だよな…」と思わせられる。

貴族とレミたちの服の違いがもう悲しいんよ。

現代に生まれてよかったよありがとう。

つらいこと起きすぎ悲しい

広場で公演してたら警察に目をつけられたりして、裁判にまで発展してしまうのも悲しい。

警察の気分次第であそこまで展開するなんて。

見てた人達がヴィタリスの味方してくれて本当に良かった。さすがに味方してくれるんだね。

ヴィタリスが過去を話したがらない理由にあんなものがあったとは…。

直接的にはヴィタリスのせいじゃないんだけど、ヴィタリスが早く帰っていたら起きなかった火事ではあったもんね。

休業してた時期があっても人気が衰えなかったって、本当に上手かったしマジで人気あったんだろうな。

でもそれをきっかけにしてバイオリンを弾かないことにして、真実を話すこともやめてしまうなんて強情。

だがそれが良い。

牢屋で一緒だった人から結核移されるとか、結核だった人の言い方からして刑務所側の故意でしょ。

金が無い人に何しても良いってわけじゃないんだぞ。

イギリスの貴族に芸を見せたことがきっかけで、リーズと出会いレミがリーズの家と仲良くなれたのは本当にラッキーだったよね。

レミがめちゃくちゃ空気の読める良い子だからだよ。

レミは「大人は子供に弱っているところを見られたくないだろう」とわかっている節がある。

理解が早すぎるしマジで良い子過ぎる。人生何周目なんだ。

リーズの家は貴族だし、お金もたくさんあるからあのまま暮らしている方が「幸せ」だったかもしれないけど…レミはヴィタリスを取ったのは良かった。

つらいことの連続の中で、このリーズとの出会い周辺はマジで輝いてる。

その後もまたつらいのがさぁ…もう…。

狼に襲われた日がきっかけでジョリクールは肺炎になっちゃうし。

ジョリクールのためにも、レミのためにもヴィタリスがバイオリンを弾いてくれたのめちゃくちゃ良かった。

信念を曲げても守りたいものがあるというのを示してくれたよ。

レミの両親がみつかったと思ったら、ボロくさい屋敷に住む汚い夫婦だしなんか怪しいし。

と思ったらレミのこと殺そうとするしさぁ!!!

つらいんよ!!

ヴィタリスが現れてくれてマジで嬉しかった。

まさかそのまま歩いてミリガン家に行くとは思わなかった。

あ、歩いて…! 雪の中を…!!!

家があるかと思ったら超ボロボロの建物でもうつらいんよ。

ヴィタリスが死の決意をしているのがわかって泣けたわ。

なんかもう途中から「さすが世界名作劇場でアニメ化する作品。つらいことを重ねてきやがる」

と思えたよ。

映像きれいだし面白かった

フランス映画ってなんかどこか「かっこつけてる感」があるという印象なんだけど、この映画はそういうの無かった!

あとカピ死なない!!!!

ジョリクール死んじゃったの悲しかったけど、カピ死ななくて本当に良かった。

カピは人を呼んできてくれたんやな…かわいい。

レミがヴィタリスの死に気づいた後、カピも寄って来てくれるのかわいい。

レミが起きてからもすり寄ってくれるのとてもかわいい。

ヴィタリスが言っていた通り、レミが覚えていた子守唄がレミの証明となったの伏線回収というかフラグ回収として最高だった。

ちゃんと悪者も捕まってくれるし安心すぎる。

レミはあの家で幸せに暮らして、オペラ歌手として成功もした…ということなのかな。

リゴレットって書いてあるチラシ? が飾ってあったけど、ググったらオペラらしい。

オペラ歌手として成功し、リーズに求婚できるようになり結婚もして

そしてミリガン家を「ヴィタリス孤児院」としたってことなのかな。

バルブラン母さんも呼び寄せたらしいし、マジでレミに優しくしてくれた人に対してちゃんと恩返ししてるのが最高。

バルブラン母さんに会いに行った時、ルーセットも買い戻しててホント…レミ!! 

レミは貴族になっても「ルーセットは友達」って思ってたんだな。

根本が変わらないレミめちゃくちゃいいじゃん。

というかもう孤児院の名前にヴィタリスってつけるのが良いよね。

ヴィタリスも死ぬ前に「ありがとう息子よ」って言ってるし。

良い親子だよホント…!

ヴィタリスの過去もさぁ…。

面白い映画だった。

「文科省推薦!」的なのが映画のHPに書いてあったけど、ああいうのあると逆に「う~ん…観る気無くすなぁ」となるんだけど観てよかったw

フラグを立て、それをしっかり回収してくれるのが良い。

DMM TVでのレンタルでしか日本語吹き替え見られなかったので注意。

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