鈴林です。
相棒の一番最初の映画。
観たことあったけど、感想は書いてなかったので相棒の消化も良い感じだったので一緒に観てみた。
初めて見た時は意味をちゃんと理解できていないところもあったけど、今観るとより話を理解できて面白かった。
この頃は…コロナが流行ってなかったんだよなぁ…。
人ごみを見るとそう感じてしまう。
というかこの映画2008年のものなんだが、古いせいかもう映画の公式HPが無い!!w
消さないでよーーー!w
相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン
相棒のキャラオールスター

え!? お前も出てたのか!
って感じで、これまで相棒に出てきたキャラが出てきてた。
ヒロコママとヒロコママも店の女の子()としてはるな愛も出てたのは意外だった。
マラソンを走る美和子とたまきさんの応援のために会場に来てたのか。
ヒロコママ好きだよ!
そして武藤弁護士! 相棒1の頃から出ている武藤弁護士も出演してた。
まさかの鹿手袋も出演しているとは!w
美和子の元カレで相棒シーズン3の時には美和子と付き合ってた奴。
さすがに亀山さんと鉢合わせることはないようにしていたけど、鹿手袋も重要な役割を担っていた。
あと
に登場していた「たつみ開発」が今でも出てきているのにびっくりした。
マラソンランナーの中にたつみ開発の人がいたと思うんだよね。
さすがにトラのたっちゃんはいなかったけどw
息子の死を容認し非難した者たち全員に死を
動機を知ってしまうと責められない。
今観てもそう思う。
エルドビアにボランティアとして訪れていた木佐原渡さんがテロリストに捕まって人質になり、日本に身代金を要求された事件が元で起きた事件。
政府の判断は「退去勧告を無視して残り続けたのだから自己責任」という判断。
それに従って、メディアも世論も木佐原渡さんのことを叩きまくって「死んで当然の人間」とボロクソに文句を言いまくった。
でもいざ木佐原渡さんが銃撃される映像が流れたら、ぱたりとその論調は無くなり「そんな事件は無かった」かのように日常が過ぎて行った。
木佐原渡さんを知らない大多数の人間から見れば「過ぎたこと」であっても、渡さんの家族や友人からすれば過ぎたことにはできない。
だからこそ塩谷和範と木佐原芳信さんは事件を風化させないためにも、そして叩きまくった日本中の人たちに復讐しようとあの計画を実行に移したんだろうな。
たくさんのブラフと譲れない願い
木佐原さんと塩谷が仕掛けた作戦、ブラフがとても多い。
「これが本命だと思わせて…コレ!」ってのがどんどん出てくるから、映画としても飽きない。
法廷SNSってのがあったのがまず意外だったんだが、それに陣川さんが登録していたってのもまたウケたw
始めは法廷に行った人が色々書いていく小ぢんまりとしたSNSだったようだけど、乗っ取ったのは塩谷…なのかな?
チェスを打っていたのが木佐原さんなら、あのサイトを乗っ取ったのも木佐原さん…なんだろうか?
いやチェスの手順は木佐原さんが考えてたから、サイト乗っ取りなどPC関連は塩谷か!
あの処刑リストが集まるまで大変だっただろうに…と考えてしまう。
他にも似たようなサイトはあっただろうけど、管理用アカウントを乗っ取ることができるSNSやサイトなんて多くないだろうしあの法廷SNSはたまたま? なのかな。
1から作るよりもできたものをいじる方が早いしね。
ネットで人の悪い心を誘導するのは、チェスが得意な木佐原さんとPCやネットに強い塩谷ならうまく行きそうな気がする。
処刑リストに自分たちの狙いの人物が加わるのを待ち、じわじわと活動開始したってことだよね。
チェスのメッセージは右京さんじゃなければわからなかったと思うけど、誰もわからなかったらそれはそれで別の作戦があったように思う。
右京さんとのチェス勝負も、最後の盤面を想像して、且つ相手の打つであろうところも想像して理想の形で終局しないといけないから…どれだけ頭が良いのか想像がつかん。
木佐原さんは右京さんとのチェス勝負に負けはしたけど、右京さんを手のひらで転がしていたことは間違いない。
東京ビッグマラソンのコースに見えるようにチェスの勝負終わらせるってどういうことなんだよ。
相手も「チェスのルールを理解し、かつ強くて賢い人物」でないと成立しない手だと思うわ。
サイトのパスワードもなんかかっこいいし、その中にある棋譜だってわざと「打ち間違い」な箇所を作って
地図と重なる部分にはダミーを置く用意周到さ…。
そして「一度も通らないマス」とか作って、警察が集まったらわかりやすく船を動かしてくれるし。
全てはSファイルを認めさせるため、という願いというか目的があるとはいっても用意しているブラフもショボい物では無いからどれだけ準備したんだろうか。
マラソン大会が始まってしばらく経ったら塩谷は自殺しているし、木佐原さんは余命僅かだったからこそ…
お互いに木佐原渡さんのことで後悔だったり消えない想いがあるからこその行動だったんだろうな。
御厨首相が挨拶する直前に弾の入っていない拳銃を持っての行動が、木佐原芳信さん達が用意した一番最後の計画だったんだろう。
本当に殺すことまではしないから弾は入れず、しかし殺意は持っての行動。
カメラと大勢の観衆の前でSファイルのことを、木佐原渡さんの真実を喋ってもらうためだけに起こした大きな事件。
理由を知ると泣けるんよ。
外務省の”テロリスト”
木佐原さんが命をかけてSファイルを公にしようと起こした事件だったのに、国はそんなことをしたくないからと言って「銃刀法違反」なんかでもう一度調書を取ったりして時間稼ぎをしているのが悲しかった。
亀山さんのように観ている人みんな「早く送検してあげてよ!」と思ったと思う。
余命半年以内に裁判にならないようじわじわと死を待つだなんて悲しすぎる。
そりゃ国を守るのは大事かもしれないけれども…。
と思ったら片山雛子の行動がとても意外だった。
どうして片山雛子は、Sファイルの内容を…木佐原渡さんの真実を話してくれたんだろう。
それも鹿手袋に500万以上? もっとかな? 大金を払ってまで情報を集めさせてまで、どうして父親が隠し通したことを暴いたんだろうか。
片山雛子はSファイルのことを「幽霊のようなもの」って言っていたけど…幽霊を暴いて片山雛子に益があったのか…?
「事件に巻き込まれてもそれを糧にして大きくなっていく」と右京さんに言われていたけど、マジでなんで??
今回片山雛子も一応巻き込まれた。
爆弾で命を狙われて、特命係も護衛に駆り出されてる。
片山雛子が発起人なのに、挨拶を御厨首相に譲ったのは「命を狙われている」ということがあったからだ。
本気じゃなかったにしても、自分の命を狙った木佐原さん達のために…なんで話してくれたんだろう。
世論を味方につけるため…? だとしても得るものは一瞬のような気もする。
片山雛子にはあまり似合わないけど「木佐原さん達の行動に心動かされて」…なんだろうか。
木佐原渡さんは「退去勧告を聞いていたのにエルドビアに残っていた」のではなく、
「退去勧告が届くのが遅くなり、退去勧告を聞く前に拉致された」が正しかった。
なので日本政府の「退去勧告を聞いていたのにエルドビアに残っていたのは自己責任である」というのは誤りである…というのはまさしくそうだと思う。
でも片山雛子が機密費かわからないけど、お金を出して情報・資料を集め政府の重鎮を敵に回しながら木佐原渡さんの真実を話してくれた理由がいまいちわからない。
もちろん話してくれて嬉しいけども。
木佐原渡さんがボランティアで教えていた子供たちからの手紙はキツイ。
あれは泣けるやつ。絶対狙って読んでる。しかしこうかはばつぐんだ。
片山雛子の行動はありがたかったけど、何故なのか…よくわからない。
細かいところ色々
結局右京さんに頼る捜査本部
「いつもそうだろ」って言われたらそうなんだけど、途中からしれっと右京さんが捜査本部にいるし
みんな右京さんのチェス盤ガン見したりして右京さんの邪魔をしないようにしているのがちょっと面白い。
木佐原さんと対抗できる頭脳を持つのは右京さんくらいしかいないからね…仕方ない…w
行動派の亀山さん
チェスがよくわからないからってのもあると思うけど、コースにあると思われる「爆弾」か何かを探すためにガンガン進む亀山さんが気持ちいい。
「爆弾かもしれないから気を付けて」って言われたのに、ナイトを示す馬ののぼりの下にある箱を手に取っちゃって
「やっちゃえ!」って感じでカード抜くのダメでしょwww
ダミーだからよかったけど、そうじゃなかったら死んでるぞ!w
橋の下でボートが動き出した時も、亀山さんはすぐに川に飛び込んで泳ぎ出すし。
私はケータイが心配になりました。
友情出演の岸谷五朗さん
塩谷がつけるはずだったICチップを背中につけられて、マラソンしてたのに警察に取り押さえられてしまったかわいそうなランナー役の岸谷五朗さんw
ずっと「劇団新感線」かと思ってたけど、「地球ゴージャス」という企画ユニットでしたw
入っていた劇団も「スーパーエキセントリックシアター」だった。
寺脇康文さんと岸谷五朗さんは「地球ゴージャス」で組んでるから、それ関連の友情出演なのかな。
岸谷五朗さんは相棒19にも出てる。
かわいそうすぎるのと展開で笑ってしまったw
あの人数からたった一人を見つけるって無理だよなぁ…。
無理すぎて芹沢さんがずっとキレてるというか「無理ですよこんなの!」って怒ってるのがウケる。
右京さんのピンチ
映画の宣伝でめちゃくちゃ使われてるシーンでもある。
塩谷がいると思われるヨツバ電機? だかの倉庫に行ったら、塩谷の策略により出られなくなってしまい
塩谷本人は青酸を飲んで痙攣して死ぬ直前になっているシーン。
あそこであの地下? の水をみつけられたのはラッキーだけど、あの水めちゃくちゃ汚そうだよね。
いやもちろん爆死するよりは良いんだけども、しかしつらい。
塩谷の死に泣いているやよいちゃんを見て、塩谷のこと好きだったんだろうなと感じた。
中学生だった自分を一人前に扱ってくれるってイケメンだよね。
顔もイケメンで中身もイケメンって…最強か。
右京さんは一見無事なように見えたけど、表彰式のシーンで背中見えた時にスーツボロボロだったから「危なかったんだな」ってわかる。
生きててよかった。
亀山さんが「右京さぁあん!」って叫ぶの、すごい必死感あるし心配してる感あってとても良い。
紛争地域行きたくない
塩谷が手紙で「後悔している」って言ってたけど、そりゃ紛争地域行きたくないよぉ…。
でも代わりに行ってくれた木佐原渡さんがテロリストの人質になり、殺されてしまったから余計に責任を感じるんだろうな。
「あの時自分が行っていれば」とか「死ぬべきは俺だ」と思っていたからこそ、最後には自殺してしまったんだろう。
準備期間は相当なものだろうけど、憎しみを持って行動してたんだよな…。
塩谷が自殺してしまい、何を思って行動しSファイルが公開されてどう思うのか全く描かれなかったのがもったいなく思える。
お父さんは私を捨てたの
「捨てた」のではないのだけど、やよいちゃんからしたら
「生きている私のことも見て」という気持ちもあったのかな。
兄の木佐原渡さんの死について、もちろんつらいしバッシングもつらいし悲しいけどお父さんと兄は「木佐原」で
自分だけ「守村」になるのは仲間外れにされたように思えて「捨てられた」と思ったんだろうな。
きっとこの計画の準備で家にいることも少なかったはずだから、触れ合える時間も無くて余計に寂しいしつらかったはずだ。
Sファイルが公開されて解消され…はしないだろうけど、前向きに生きられるようになって欲しい。
やよいちゃんラストに外国行ってたけど、どこに行ったんだろう?
エルドビアじゃないよね…?
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