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相棒10 1話「贖罪」感想・ネタバレ 正義は簡単に歪められる

相棒10_R 相棒

鈴林です。

1話目からまた重い内容をぶち込んでくるなぁ。

心なしか神戸さんが相棒になって、こういう重めの回が多いような気がする。

なんでかはわからないけれども、面白いからヨシ!

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相棒10 1話「贖罪」

神戸尊を絶対に許さない

Episode 1: Are you falsely accused?

刑務所から出てきてその足で自殺するって決意が固い。

そしてそんな状態での自殺で名前が出てしまうって…想像もできないけど心がキュってなりそう。

神戸さんは明るく振舞っていたけれども、ものすごくショックだったろうな。

2人でご飯食べる時に出してくれたり、神戸さんが望むなら握りつぶそうとしてくれたりと大河内さんの優しさが光るわ。

「杉下警部を頼れ」と言ってくるその着眼点、視聴者みんな思ってるよ!

電話で先に伝えることまでしてくれるし、大河内さんめちゃくちゃ心配してたんだろうな。

結果的に城戸が自殺までしたからこそ、調べなおすきっかけになったんだけど…せめて生きたまま来てくれたら…と途中何度も思った。

でも生きたまま来ていたら、きっと神戸さんは会ってくれなかっただろう。

命を捨てないと話を聞くことすらしてもらえないって、悲しい…。

正義は簡単に歪められる

城戸充は綱島瑛子のストーカーはしていたけれども、彼女を殺すことはしていなかった。

そもそも論になってしまうが、ストーカーなんてしていなければ…お詫びの品でブロンズ像とか意味不明なものを贈っていなければ…と考えてしまう。

神戸さんから2回注意された段階で反省したからこそ、綱島瑛子の家にお詫びのブロンズ像を贈ったというのが真相なのかな。

本当の殺人犯は管理人の若林だったとは…。

綱島瑛子の友達を甲斐甲斐しく世話してたかと思ったら、お前が殺してたのかよ。

自分が殺したから余裕があって他人を心配することもできたってことなのかな。

若林が綱島瑛子を殺すに至った動機は逆恨みのようなものだけれども、ちょっと見られたくらいで「いやらしい目で見ないで!」は確かにひどい。

めちゃくちゃに失礼。

この一言が無ければ若林だって逆恨みの感情を持たなかったかもしれない。

日々周りの人には最低限礼儀を持って接しようと感じたわ。

城戸が犯人として疑われるのは理解できるけれども、酒井刑事の無理な取り調べに始まる「答えありきの捜査」によって冤罪が生まれてしまった、ということだよね。

城戸が服役してから若林が池上刑事を脅し、池上が他の3人を巻き添えにしたことからより複雑になったこの事件。

若林は1億が手に入って嬉しいし、4人は冤罪だったということが世に知られることが無くなって嬉しい。

「正義に反することをしたからこの仕事を辞める」とかではなく、退職金をもらうために辞めたというのがさすが…という気もする。

贖罪の機会を棒に振ったからこそ

Episode 1: An Opportunity for Redemption

殺人の罪で裁かれることは無くなっても、強盗致傷で裁かれるように…と責めるかと思ったら若林の「人殺し」の罪について右京さんがお目こぼしをするなんて意外だった。

てっきり約束を反故にするかと思ったのに、一応約束は守るんだ。

殺人の罪での裁判中、右京さんが新たな証拠を集めもせずにいるのはどうしてだろうと思ったけれども…相手の思惑通りに事を運ばせるのが狙いだったのかな。

冤罪を生んだことによる被害についての民事裁判を起こすなんて、考えつけなかった。

原告は城戸充のお母さんか…。

神戸さんと磯村判事が説得してくれたおかげもあって原告を受け入れてくれた。

若林はそこで「綱島瑛子を殺した」ことをおおやけで認めつつ、池上刑事たちを脅したことを証言するということに。

若林の家に行った時から思っていたけど、マジでヤクザのようだったw

庭での右京さんの詰め方も尋常じゃなかった。

表面上は穏やかだけど、内心若林という男に、罪を逃れてのうのうと生きていた若林に腸が煮えくり返っていたんだろうな。

右京さんが若林を法廷で裁かないことにしたのは、4人を脅していたことを民事で証言することで自然と世間から裁かれるからか。

右京さんの言う通り、刑務所に入った方がよかった…とこれから何度も思うことだろう。

ネットでも名前・住所などが晒されるだろうし、お父さんの会社や家も迷惑を被るだろう。

家にいたずらもされるだろうし、何なら命だって狙われるかもしれない。

でも若林はもう「殺人」で裁かれることは無い。

警察だってもう若林を必死に守ってはくれない…可能性が高い。

自分で自分の首を絞める結果にしてしまったけれども、地獄への道連れとして4人を道連れにすることはできる。

探偵になった池上に、弁護士として働いている釜田と益子、大学教授になった大森の人生も一緒にめちゃくちゃにしてやることができる。

右京さんの「取引」は悪魔の囁きのようだった。

若林は右京さんの言う通りにするだろう。

道連れを増やしたいし、証言をしないと突っぱねたら何をされるかわからない。

右京さんにとって「殺人」よりも「冤罪を生み出した」ことの方が罪が大きいのかと思ったけど、違った。

「裁判」で裁かれるかどうかの違いだけだった。

裁かれ方が違うだけで若林はこれからずっと生きづらくなるだろう。

でも刑務所には入れない。

自分で自分を呪ってしまったようだ。

偽証罪の時効は成立済み

Episode 1 False Testimony

右京さんの正義のメスは神戸さんにも及んでしまう。

全てが明るみに出た後だと、神戸さんの証言はおかしいもんな…。

それまでは城戸に苦言を呈していたのに、2度目の忠告の後すぐにまた変なこと言っているのにもう忠告はしていない。

「次は警察沙汰にする」って言っていたのに、警察沙汰にせずそのままにしていた。

偽証罪の時効は成立しているからといっても、それで神戸さんの心が晴れるわけじゃない。

察していながら神戸さんから「証言は嘘です」と言わせるなんて、右京さん…どこまでも「犯罪者」には優しくない。

神戸さんが大河内さんに懺悔するかのように話しているラストがとても印象的だった。

大河内さんがとっっっっっっても優しくて泣けてくる。

Episode 1 As a Friend

神戸さんが言う「信じていなかった」「死刑になればいいと思っていた」というぽつぽつ…とした言葉にも

「友達が殺されたんだから仕方ない」「お前の証言で判決が決まったわけでもない」とか全部に励ましを入れてるのがもう最高に優しい。

でも本当にそうなんよ…!!!!

大河内さん、乙女ゲーとかだったら最良の選択肢をずっと選び続けていた…ってくらいに良い励ましをあげてた。

神戸さんは気にしてないようだったけど、それでも大河内さんの言葉は嬉しかったはずだ。

「僕は警察官だったのに…」って泣きそうで泣かないくらいのギリギリな感じの神戸さん、とてもリアルでよかった。

大川内さんのフォロー、右京さんは絶対にしてくれない励ましだと思ったよ。

花の里 閉店

たまきさんが「色々やってみたくて」的なことを言って花の里を閉店してしまう回でもある今回。

裏事情というか…実際は役者の高樹沙耶さんが「福島から放射線物質が届きそうな東京にいられないから沖縄に移住する」とかなんとか言ったから…と聞いたことがある。

そして高樹沙耶さんは大麻合法化の活動家になり…大麻の栽培とかしちゃって逮捕されるんだよな。

この相棒10が放送された年は東日本大震災があった年なんだよなぁ。

相棒製作できたのすごいよ。

今さらだけど、ありがとうという気持ち。

右京さん…晩御飯どうしたんだろう。

右京さんがコンビニ弁当食べるって想像がつかないなぁ。

画像引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/aibou_10/story/0001/index.html

相棒9 最終回の感想

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コメント

  1. さとりん より:

    こんにちは。
    コメント失礼致します。
    この「贖罪」の再放送を観てから、こちらの記事を拝見しました。

    相棒に関する「あらすじ」「ネタバレ」のブログ・サイトは幾つもありますが、
    鈴林さんの目線が一番共感することが多いです。

    今回は最後の、神戸さんと大河内さんのやりとり、時間にして数分のシーンでしたが、観ているこちらの胸も苦しくなるような、印象的な場面でした。

    普段はクールな御二方の、人間味に溢れた面を的確に捉えられていて、読みながら、
    「うん!そうだよね!」って強く思っていました。

    長々と失礼いたしました。
    読んでいただいてありがとうございました。

    • 鈴 林 鈴 林 より:

      さとりんさん、コメントありがとうございます。
      なんと…!!!! ありがとうございます!!!
      自分の感想を書き留めているブログではありますが、そう言っていただけてとても嬉しいです!!

      神戸さんと大河内さんの2人くらしか、ああいう「友達同士の会話」って相棒ではないですよね。(捜査一課トリオは友達ではないですし)
      こちらこそありがとうございます!!

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