鈴林です。
前回も重い話だったけれども、重い話が続くなぁ…!
濃密な回で45分だったとは感じられないくらいだった。
渡哲也さんが前回に続いて再び登場!
相棒10 2話「逃げ水」
お前が反省し地獄の苦しみを味わっていれば…
こんなことを言ってもどうしようも無いけれども。
川北誠也がもっと反省していたら…もっと刑が重くなるとか、(時代的にあり得ないけど)拷問を受けるとかしていればもっと違ったのに。
そもそも川北誠也が新開さんを殺した理由がまたしょうもなさすぎる。
「目が合った」「睨まれたと思った」ってそんなことで追いかけて、落ちているレンガか何かをぶつけて人を殺すなんて…。
「あれで人が死ぬと思わなかった」って…死ぬと思わなかったらレンガぶつけていいのかよ。
刑務所に入っているときには「反省した振り」の手紙を送り続け、民事で負けて賠償金が確定したら
「こうやって償ってやってんのに、なんで更に払うんだよ!!」
とかキレだす。
出所したら出所したで「払う意思を見せればいいだろ。姉ちゃん金貸してくれよ。」って返す気の無いお金の無心に反省の無いセリフ。
姉の南智子さんが川北誠也を殺してしまうのも、仕方がないと思えた。
あれは…あれは殺す決意固めちゃうよ…。
「怒った? 怒るよなぁ」じゃないんだよ。
マスコミに対して何を言おう…新開さんたちに何て言えば…と考えてしまうのは、南智子さんが良い人だからだろう。
反省の気持ちがない川北誠也みたいな犯罪者は、磔にして被害者遺族が次々に槍を刺す、とかしないともうどうにもできないんじゃ…。
苦しむのは被害者遺族だけじゃない
もう観ていて本当につらかった。
新開さんご夫婦がもう本当につらい。
川北誠也が反省したかと思いきや、減刑のための謝罪の手紙だったということがわかり。
出所した後は行方不明になって、賠償金は一度も支払われない。
探偵を雇い、川北誠也の父親・川北誠也の居場所を突き止めるも特に何もできず…。
ただ心から反省してほしい、死んだ息子の無念を晴らしてほしい、という思いなだけなのにずっとずっとつらい生活をしてきた。
南智子さんがスーパーでお寿司を買っているだけで憎しみを感じてしまうくらいに、誰のことも許せない。
南智子さんの家に通い、責任転嫁をしている自分たちにも嫌気がさすけれどもどうにもできず…観ていてつらい。
賠償金は家族が立て替えて払うことはできない。
本人から支払われるのを待つのみ。
南智子さんの家に行っても、川北誠也の父親を見つけても何もできないけど何かせずにはいられない…。
川北誠也以外の川北家の人たちはみんなつらく悲しい日々を送っているのに、マジで川北誠也なんなんだよ。
南智子さんのお母さんは亡くなり、父親はいなくなった。
そしてラストで川北誠也を捨てて逃げてしまったお父さんに、南智子さんが誠也を殺したと伝えられるシーンも…つらい。
殺してしまう気持ちがわかってしまった…というのもあるんだろうな。
南智子さんの「今度は自分のしたことでマスコミに騒がれるんですもんね」が悲しい。
どうなるのが一番よかったんだろうか。
もうわからない。
被害者遺族の気持ちの行方
新開さんご夫婦は、「私たちが川北誠也を殺した」とウソの自白をした以外犯罪行為はしていなかった。
でもあえて「警察の捜査妨害をした」と自首することで、被害者遺族の問題について一石を投じようとするなんて…。
相棒9でも被害者遺族が出てくる回あったけど、やはり…つらい。
経験したことは無いけれども、どうにもできない気持ちをずっと抱えて生きないといけないのはつらいだろうな。
江戸時代のように敵討ちができたら良いのに。
ネットや色々なところで「そんなに金が欲しいのか」と叩かれて平気なわけがない。
「そうするしかなかった」だけなのに、外野から何か言われて憤慨する気持ちや悲しい気持ちになるだろう。
何もかもつらい。
瀬田さんが「自分の正義よりもあなたたちの感情の方が大切」って言ってくれてぐっと来たわ。
さらには南智子さんの弁護をしようと、右京さんを通して名刺を渡そうとしてくれるし。
瀬田さんがいてくれたからこそ、新開さんご夫婦は捜査一課の取り調べを受けなくて済んだ。
受けていたらさらに傷が深くなっていたかもしれない。
新開さんご夫婦の話を聞いていて、さすがの右京さんもなんの言葉もかけてあげられなかったのが印象的だった。
画像引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/aibou_10/story/0002/index.html
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