鈴林です。
エックス(ツイッター)でトヨタと住友銀行の確執というのを知って、ググって行ったらこのドラマにたどり着いた。
まさか全部で4時間もあるとは…!
スペシャルドラマとはいえ、前編で1時間・後編で1時間半とかそれくらいだと思ったのに前後編それぞれで2時間あるとは思ってなかったw
配信で観たからまとめて観られて嬉しい。
これだけ面白くて「どの企業なのか」がわかりやすいからそりゃ視聴率上がるわ。
LEADERS リーダーズ
難しいからこそやる意味がある
あたしの意訳かもしれないけど、これはアイチ自動車、というか「トヨタ自動車」の起業するときの理念だったのかな。
アメリカでは自動車が続々と作られている。
日本でも同じことができるはずだ! と考えてそれを実行に移すのは簡単にできることじゃない。
自動車というたくさんの部品で作られているものを、全部自国で作ろうとするって…大変だろうと思うわ。
ドラマだから日数を飛び飛びで観られるけど、実際に製作にあたっている人達からしたら「終わりの見えない道」を歩いているようでつらかっただろうな。
色んなものの配合のバリエーションなんて無限に存在するし、その中から上手くいくものを探し出さないといけない。
太田さんが涙流して作ってるのは心に来たわ。
同じような経験…というのはなんかおこがましいけれども「自分にできるんだろうか」と思いつつも「他の人もできるんだから、同じ人間のあたしでもできるはず!」と思って頑張ったことあるから頑張っている人達見てグッと来たよ。
機屋には貸せるが鍛冶屋には貸せない
機屋と書いて「はたや」と読むのは知らなかったし、というかトヨタは織機を作っていたのも知らなかった。
自動車会社の起業当時のこととか全然調べたことなかったけど、始めから自動車作ってずっと成功していたってわけじゃなかったんだね。
序盤から佐一郎さんが「大丈夫。(金は)俺がなんとかする」って割と簡単に言ってたけど、今も昔もお金って…必要だし足りなくなるものだよね。
銀行に頼みに行くのもつらかろうに…経験したくなさすぎる。
車を作っているのが好きな人なのに、車を作るためにはお金が必要で、お金を集めるためには…ってどんどん「車を作る」という行動から離れていくのはまた悲しいよな。
メインバンクからお金をかき集める時に、住友銀行……当時は「大阪銀行」かな?
劇中では西国銀行が断った時に出た「機屋には貸せても鍛冶屋には貸せない」という言葉…これが後々大きくなってくるとは…本当に人って大事にした方が良いというか…人間性って大切だなって言うか…。
つらいときにされたことって、良いことも悪いこともより鮮明に記憶してしまうものだもんね。
リーダーズ1ではこの「返し」のセリフはなかったけど、2にはあるかしら…。
トヨタの企業イメージとかも考えてなかったりするのかしら…?
路頭に迷う
戦後すぐの「路頭に迷う」って、文字通りだよね。
今とは違う意味での「路頭に迷う」だよなぁ。
今は「路頭に迷う」と言ってもある意味例え話の節があるし、ホームレスになる前に「生活保護」というものがある。
この時代もあったかもしれないけど、今とは条件とかが大きく違うだろうな。
アイチ自動車という企業が大きくなったからこそ、従業員も多くなって「余剰」な社員も増えてしまった。
この人員整理が無ければ、もっと朝鮮戦争の特需が早く訪れていれば、アメリカに車を輸出することができていたら、佐一郎さんは亡くならなかったかも…しれない。
車を作ることができなくなったから、夢を追うことができなくなったからこそ役目を終えたように亡くなっていったのが悲しかった。
思いつくままに書くコーナー
4時間観て感想これだけ!? って自分でも思うから、思うままに書いていく。
撮影にお金かかってるなーって汚い話ながら思った。
街のセット? もすごいしっかり作ってある気がする…。
キャストも豪華だし、HP観る限り、車もトヨタ自動車の協力で実際に当時走っていた車を借りているそうじゃん。
ピカピカでキレイだな、とは思ったけど当時の車だなんて思ってなかった。
エンジンも他の部品も、作るまでにものすごく大変だったんだな…と思ったし日本産の車を作ってくれてありがとう、という気持ちになったわ。
あたしは車乗ってないけどさ。
今では海外ドラマ観ててもトヨタ車は普通に出てくるくらいになってるし、佐一郎さんの夢がマジで叶っている世界なんだよね。
車ができる前から「日本のハイウェイを日本産の車が走る」と語る佐一郎さんは、一見すれば「デカい夢を語るバカ」だけれども観ている景色がとても鮮明だった。
高速道路の様子とか車とか、きっと細かく見えていたんだと思う。
「夢を叶えるにはより詳細に考えることが大切。そうすればその夢を叶えるためにはどうすればいいか道が見えてくる」的なことを聞いたことがあるけど、佐一郎さんはそれができてるんだろうなと思った。
意地で「夢をあきらめない! やり遂げる!!」って言ってるんじゃなくて、叶えるための道筋を探してしっかり歩んでいってるように見えた。
人員整理をされたくなくて、ストライキを起こしたり工場をめちゃくちゃにしたり会社の上層部を殴る人たちは…見ていて「人って愚かだな」と思った。
謎の上から目線での悲しみだけど、他にどうしようもなかったんだろうかと思ってしまう。
「そんなに暴れたら会社潰れちゃうけどいいの?」とか
思ったけど、さっきも書いたようにクビになったら文字通り「路頭に迷う」ことになるんだからそりゃ……必死になるよね。
その必死になる方向がわからなくて暴走してしまった形にはなるんだろうけども。
ラストには「クラウン」とか「プリウス」とか実在する車名出てきちゃうし「大丈夫なの!?」って思ったけど、まぁ…
「名古屋」「自動車会社」「○○ペット」
とかトヨタを指し示すヒントたくさんあるしずっと答え言ってたようなものだったしね…w
エンジンテストしてる時のシーンで、エンジンの音がうるさくて字幕も出してくれたシーン。
後でアフレコするのではなく、収録当時の音声を使って字幕をつけてくれたのはなんか嬉しかった。
エンジン音ではっきりと聴こえない声があるの、リアルというか臨場感があってとても良かった。
字幕にしてくれてありがたいとすら思ったわ。
リーダーズ2は販売会社サイドなのかな…?
そっちも長そうだけど楽しみ!
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