鈴林です。
この回も再放送で見たことがある気がする。
観た後すごくきれいな気持ちというか、なんというか…読後感が良い、って感じになる。
観てるから「読後感」というのとはまた違うんだけども。
昭和の名作と言われる映画をちゃんと見たことが無いから観たいなーとは思ってるんだけど、結局ちゃんと観たことが無いという。
相棒5 19話「殺人シネマ」
監督の夢だったから
青葉絹子さん、赤井のぶ子さんにとって「海峡の虹」は青春そのもので映画を観ると当時の自分に戻ることができる…というのは誇張でも嘘でもなかったんだろうな。
監督に罵られたり怒鳴られたりして体調を崩してしまった…というのも、もしかしたら「できない自分」に対して考え過ぎたことで倒れたのかもしれない。
厳しい監督で色んな人から恨みを買っていた人かもしれないけれど、かつて仕事していた人たちが花を手向けて「また一緒に仕事したかった」と言ってくれるくらいだから何か惹かれるものがあったんだろうな。
きっとキヌちゃん…絹子さんはとても真面目で良い人なんだろう。
だから監督の余命が僅かだと知って、映画館で…自分の映画の上映中に死ぬという夢を叶えるためにナイフを手に取った。
織原監督もキヌちゃんが自分の夢を叶えるためにやってくれたことだとすぐに察することができたから、笑って受け入れたんだろう。
島佳代子さんが「監督、どんな顔で亡くなってましたか?」と聞いたのも、夢を叶えたことは正解だったのか知りたかったのだろう。
思いやりから始まった悲しい殺人。
でも織原監督の夢を叶えるには他にどうすればよかったんだろうか。
最後に亀山さんが「海峡の虹、見せてもらえませんか」って聞いたのは、亀山さんが観てないってこともあるけれども
逮捕されるキヌちゃんのために…というのが大きいんだろうな。
今回観て初めてそう感じた。
最後の「海峡の虹」上映は、「まだ観ていない亀山さんのため」というのは建前で
これから「すごくつらいこと」が待っているであろうキヌちゃんのために、「つらいこと」を乗り越えるために上映するものだったんだろうと今は思える。
右京さんとたまきさんが2人で映画を観に来ていて、その帰りにお互いに感想を言い合っているのを聞いた織原監督はどれほど嬉しかっただろうか。
自分のかつての作品をあんな風によく言ってもらえて、肯定してもらえてすごく嬉しかっただろうな。
良い声だと思ったら
織原監督、良い声だと思ったらやはり声優さんか。
「紅の豚」のポルコ・ロッソ役もしている森山周一郎さんだったのか。
どうりで低くて聞き取りやすい声だと思ったんだよ……。
相棒が声優さんを起用することってそこそこあるんだけれども、どの人も良い声の人を起用しているのがとてもいい。
大切な思い出
撮影している当時はもしかするとつらいこともあったし、織原監督に対して嫌な思いを持っている人もいたかもしれないけれども、
現場が終わって振り返ってみるとそれらの言葉は「一方的な」ものではなく作品のためであったと理解できたり…したんだろうな。
だからこそ織原監督のために、島佳代子さんも、支配人も、キヌちゃんも手を尽くしたんだろう。
人から愛されるって良いことだ。
デートではありません
たまきさんといつも「海峡の虹」を観ていたから、デートだという認識はなかったんだろうけど…
デートだよな…w
「海峡の虹」を見に行って感想も言い合える相手がお互いしかいなかった、とも考えられるけれどもそれでも…デートだよな。
色んな人に「デートだったのに」と色々言われて不機嫌になる右京さんかわいい。
内村刑事部長もファン
内村刑事部長も島佳代子のファンだったのか。
特命係を怒ったのは、島佳代子の家に突撃するなんて失礼だし羨ましい、というのもあったからじゃないだろうか。
お咎めなしだったのは、島佳代子が犯人じゃなくて嬉しいというのがほとんどだったんじゃないのかなw
内村刑事部長も「海峡の虹」好きなんだな…。
ラストのセリフを言ってしまうくらいに、今回の事件が解決して嬉しいんだろう。
きっとキヌちゃんに対しても悪い感情持ってないと思うから、内村刑事部長が少しきれいに感じられる。
画像引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/aibou_05/
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