いだてん 36話「前畑がんばれ」感想・ネタバレ「がんばれ」なんておもんないわ

鈴林です。どうなるのかなんとなくわかってはいるものの、それでもやっぱり面白かった。大河ドラマが面白くなって良かった…。毎回言っているけど本当に良かった。

ドラマの中身は視聴率で決まるわけじゃないけど、よかったなぁ。号泣とまではいかないけど泣けたぜ。

いだてん 36話「前畑がんばれ」

「がんばれ」なんておもんないわ

いだてん公式ツイッターより

重圧が半端ない…。想像がつかない。それくらいに重圧がすごい。

当時は選手に対する気遣いなんて今よりももっとないから、「死んでも勝て」なんて電報を簡単に打ってしまうんだな…。なんて勝手なんだ。自分は泳いでもいないし、何もしていないし何もできないのに

「死んでも勝て」

だなんて。他人から「がんばれ」と言われ続けて頑張ってきたけど、それが自分のためだったのか他人のためだったのかわからなくなってしまう。

いだてん公式ツイッターより

これだから…他人の言う通りに動くのは良くないんだよね。自分の意志で動かないと最後まで達成することができない。人に言われて動くようではトップに行けない。

前畑秀子は他人から「がんばれ」と言われたことも原動力にはなったけど、何よりも自ら

「どうしてあと10分の1秒短くできなかったのか。あと少しで金だったのに悔しい！」

と思ったからこそ毎日2万メートル以上も泳いだんだと思う。2万メートルってすごいよ……。もう…途方もない数字だ。あたしは25メートル泳ぐだけでも辛いですよ…。

いだてん公式ツイッターより

両親の幽霊？　幻との会話は泣けた。

あの2人からの言葉だからこそ「がんばれ」を受け入れることができたんだろうな。そしてあの2人からの「頑張れ」を聞いたからこそ、電報に書いてある「がんばれ」にも同じような気持ちが込められていると思えたんじゃないんだろうか。

電報を飲みこんで「これであたしは日本のみんなと泳ぐことになる」っての…実話なのか。というか本人はお守りを飲みこんだのか。すごい…。

前畑秀子が見た幻想、そして幻聴を見ると精神状態が限界だったんだとわかる。ずっと追い詰められていたからこそだよ…。

相手選手のゲネンゲルも本当に前畑秀子が強かったからこそ「また一緒に泳ぎましょう」という言葉がスッと出たんだろうな。スポーツマン精神さすがだ。

腫れ物に触るまーちゃん

さすがの田畑も、前畑秀子にあそこまで言われたら気を使うんだな…ｗ　女の子だからってのもあるだろうけど、金メダルを取って欲しいけど精神状態が限界に来ているってのも感じ取ったんじゃ…ないかな。

他の人が「がんばれ！」って言っている時に「がんばれって言っちゃダメ！」って1人1人声かけてるの優しいｗ

微笑ましかった。

さよならヤーコブ

いだてん公式ツイッターより

頭が良いからこそ、ユダヤ人の行く末を感じ取ったのか……。

前畑秀子を見て「頑張った。偉かった」とかあそこまで褒めてくれたのは…日本人がアジアの小さな国の民族であることと、有色人種であることも関係しているんだろうな。

ユダヤ人の歴史はよく知らないけど、聖書にも出てくるくらいに由緒ある？　民族？　のはず。でもナチスによって迫害を受けるようになってしまった。他の国では黒人さんだったり「肌に色が付いている人種」も差別を受けている。

でも日本人は海に囲まれた島国であるからこそ、日本人であることに誇りを持ち、恥を感じずドイツのオリンピックで戦った。前畑秀子は女性であるにも関わらずドイツの地でドイツ人を破り金メダルを取った。

そんなところがヤーコブにとって眩しく映ったんじゃないだろうか。

閉会式の翌日に自殺…。それだけ未来に希望が無かったということなのか。今の時代で考えると、「生きていればきっと楽しいことが待ってるはず」とか言えるけど…。

当時のユダヤ人にはそんなことはとても思えなかったんだろう。どう死ぬのかは自分で選びたいと思ったんだろうな。

副島さんはヤーコブのことを理解していたから、あの場で田畑に本当のことを言わなかったのか。

プレッシャーと戦う

前畑秀子がプレッシャーと戦った時、四三が「押し花が良い」って電報打ってるのかわいいｗ　心配だったんだねｗ

しかし前畑秀子は水泳選手だから、四三のことは知らなかったか‥‥ｗ　仕方ないｗ　四三の電報を読んで「何言ってるのー！ｗ」って笑ってるところが、女の子って感じがしたｗ

オリンピックのプレッシャーに悩んでいるのは嘉納治五郎もだったか。やっぱり人って緊張するとそれだけで普段のことができなくなるよね。副島さんの言うように、ドイツのオリンピックを真似するような形をとっている。

時代が時代だけに軍も関わってきているし…。

4年後は1944年。いくら歴史に疎くても、このオリンピックは開かれないであろうことくらい…あたしでもわかりますよ…。

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